with tが運営する「女子高生ラボ」は、最新トレンドに敏感な女子高生で構成された女子高生ラボメンバーに向け、現役女子高生の「スマホ依存」に関する実態調査を実施し、結果を公表した。

現役女子高生の「スマホ依存」に関する実態調査

1.スマホなし生活「不安で無理」が約5割

スマホのない生活については、約半数の女子高生が「不安で無理」(47%)と回答。

スマホが生活の中心にある彼女たちにとって、スマホが使えない状態は単なる不便ではなく、孤立感や情報から取り残される不安に直結していることがわかる。

一方で、「最初はきついけど慣れそう」(41%)や「むしろ楽しそう」(2%)といった前向きな声も一定数見られる結果に。環境や強い意志があれば、スマホと距離を置ける可能性を想像できていることが伺えるが、やや楽観的で実際の行動に移すには高いハードルがあると同社は考察している。

1週間だけスマホなし生活を送るとしたらどう感じるか

2.スマホの存在が「しんどい」と感じる75%

スマホという存在の「しんどさ」について「よく感じる」(17%)「たまに感じる」(58%)を合わせると、全体の75%が感じていることが判明。

単なる長時間使用による疲労ではなく、常に誰かとつながっていなければならない環境そのものが、無意識のストレス要因となっていることがわかる。

特にティーン世代は、「つながっていないと不安」と「つながり続けることの疲れ」のあいだで葛藤しやすく、心理的な板挟み状態に置かれている傾向が強いと同社は考察。スマホは便利なツールであると同時に、現代的ストレスの新たな形を映し出す存在にもなっていることがうかがえる。

スマホという存在がしんどさいと感じたことはあるか

3.スマホで「時間を無駄にした」80%が実感

スマホ使用後に、時間を無駄にしたと感じたことがある割合は「よくある」(46%)「たまにある」(34%)を合わせると、全体の8割にのぼる結果に。

動画やSNSは時間感覚を奪うよう設計されているため、気づけば長時間が経過しており、自分が「使っている」つもりが、いつの間にか「使わされている」状態へ陥りがち。

目的もなくスマホを触る習慣が無意識のうちに定着している可能性が高く、今後は利用時間を主体的にコントロールする力を養う教育が重要になると同社は考察している。

スマホを使ったあと、時間を無駄にしたと思うことはあるか

4.自分は「スマホ依存である」95%が自覚あり

「完全に依存していると思う」(46%)と「どちらかというと依存していると思う」(49%)を合わせると、全体の95%がスマホ依存を自覚しているという結果に。

これは単に「使用頻度が高い」というだけでなく、自分の意思では手放すことが難しい状態にあることを示していると同社は推察。

依存を認めながらもやめられない背景には、娯楽や情報源としての魅力だけでなく、生活・交友関係・学校生活の全てがスマホを基盤に成り立っているという構造的要因があり、個人の努力だけでの改善は難しい現状が読み取れる結果となった。

自分はスマホに依存していると思うか

<参考>
「女子高生ラボ」調べ『現役女子高生の「スマホ依存」に関する実態調査