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サクラスは、Z世代を対象に、「若者の車離れ」に関する意識調査を実施し、その結果を公表した。
■Z世代の約7割が普通自動車免許を取得している
「普通自動車免許を取得しているか」という問いに対し、「いいえ」と回答した人は約3割にのぼった。一方、Z世代の約7割が普通自動車免許を取得しており、「免許取得」の需要は依然として高いことが明らかになった。
免許を取得していない人も一定数いる一方で、年齢的に進学・就職など生活の変化の多い世代であることから、居住地域・行動範囲・生活スタイルなどに応じて免許取得を選択している実態がうかがえる。

■車を所有している・所有したいというZ世代は6割以上
「車を所有したいと思うか」という質問では、すでに所有している・所有したいという人が6割以上と、車の所有について意欲的な人が多い傾向に。
次に、前の設問で「すでに車を所有している」「所有していないが、今後所有する予定」「所有していないが、所有したいと思う」と回答した人に、「車を所有している・したい理由」について聞いたところ、「移動するのに便利だから」が最多だった。
次いで、「移動の自由度が高くなるから」「旅行や遠出がしやすくなるから」が続き、移動の利便性だけでなく、生活の質や楽しみの広がりといった側面でも車所有が重視されていることが示された。

続いて、前の設問で「所有しておらず、所有したいとも思わない」と回答した人に、「車を所有したくない理由」について聞いたところ、「維持費の負担が大きいから」が最多に。
次いで「車に興味がないから」「所有する必要がないから」が続いた。「維持費の負担」が最も多く、ガソリン代の高騰など経済的な要因が車離れに影響していることが分かった。
また、「興味がない」「所有する必要がない」も上位にあがり、車は生活の一部であるという価値観が昔よりも薄れている様子がうかがえる。
特に都市部では公共交通機関が充実し、カーシェアリングなども普及しているため、車を所有するメリットを感じにくい層が増えているのではないかと同社は考察している。
「若者の車離れを実感するか」という質問に対しては、「そう感じる」「そう感じない」がそれぞれ約半数と、「そう感じる」方が多いものの、大きな偏りは見られなかった。
Z世代は車が必要な層とそうでない層が混在しており、都市部と地方、多様な生活環境や価値観、移動手段の選択肢の多さなどが影響していることがうかがえる。若者の車に対する意識やライフスタイルには幅広い多様性が見られることが明らかになった。

■約7割が普通自動車免許を取得していると便利だと思っている
「カーシェアリングやレンタカーなどの移動手段を利用できたら便利だと思うか」については、「そう思う」「そう思わない」の割合はそれぞれ約半数となり、利便性の感じ方には個人差があることが分かった。
一方、「普通自動車免許を取得していると、移動手段の選択肢が増えて便利だと思うか」と聞いたところ、約7割が「とてもそう思う」「ややそう思う」と回答。多くのZ世代が普通自動車免許を取得していると便利だと思っていることが明らかに。
車を運転できることで、公共交通機関の利用が難しい地域や時間帯でも柔軟に移動できる利便性を実感していることが分かった。
車離れしているといわれるZ世代においても、移動の自由度を高める手段として、普通自動車免許取得は重要な選択肢となっていることが明らかになった。

【調査概要】
調査期間:2025年6月5日~2025年6月6日
調査方法:PRIZMAによるインターネット調査
調査人数:1,003人
調査対象:調査回答時にZ世代と回答したモニター
調査元:サクラス
モニター提供元:PRIZMAリサーチ
<参考>サクラス『「若者の車離れ」に関する意識調査』