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コロナ禍が加速させたオンライン会議は、オフィス回帰の流れが見られる現在でも主流となっている。
一般社団法人オンラインコミュニケーション協会が実施した調査によると、社内会議のうち約7割をオンラインで実施していると回答した企業が40.8%と最も多い。オンラインと対面を半々で行なっている企業も34.0%にのぼり、オンライン会議がビジネスシーンに定着していることがわかる。
しかし、オンライン会議は手軽さがある一方で、“音問題”を抱えている。会議室の空きがない場合、自席やオープンスペースから参加するケースもあるだろう。それでは、周りの集中を妨げるだけでなく、本人も周囲の雑音により集中できないことも。多くの人が働くオフィスにおいて「静かに集中できる場所」へのニーズは高まっている。
こうしたオフィスの“音問題”を解決すべく、オフィス空間の設計やファシリティマネジメントを手がける株式会社インターオフィスが、最先端の防音ブースを取り扱っている。世界的にも注目されるフィンランドの防音ブースメーカー、Framery(フラメリー)社の最新スマートポッドだ。
FrameryはForbes100に選出された企業の70%が導入しており、その実力は折り紙付き。AMPでは、Framery社のフォンブース発表会に参加し、最新モデルの実力を取材した。
想定利用人数に合わせて選べる、4タイプのスマート防音ブース
Frameryは、用途や人数に応じた4タイプを展開している。1人用の『Framery One Compact』と『Framery One』、4人用の『Framery Four』、6人用の『Framery Six』だ。

従来の会議室は複数人での利用を前提としていたが、オンライン会議は1人で参加するケースも多いため、個人利用に特化した防音ブースは需要が高いという。広い会議室を予約するほどではないが、「数分ほど静かな場所で電話したい」「雑音のない場所で作業に集中したい」といったニーズにも対応している。
Framery社の創業者も、かつて“音問題”に悩まされた当事者だった。大声で電話しながらオフィスを歩き回る当時の上司に困った経験から、防音ブースのアイデアが生まれたという。
サステナビリティと快適性を両立。Frameryの5つの特徴
■“音問題”を解決する優れた防音性能
30デシベルの音圧減少により、従来品を超える防音性を実現。外の音に邪魔されずに話に集中でき、また自身の声が周囲に漏れる心配もない。
■クリーンな空気環境
エアーサーキュレーション機能により、コンパクトなブース内でも空気がこもらず、常に快適な状態で集中力を保つ効果が期待できる。
■スマートな操作性
タッチパネルで、オンライン会議や集中作業など利用シーンに応じた照明調節が可能。また、カレンダー機能(Google及びMicrosoft 365カレンダー)と同期することで、ブース内でも予約・延長ができる。専用アプリを使えば外出先からの予約も簡単だ。
■カスタマイズは3,000通り
外壁やカーペット、テーブルや椅子など、色や素材のカスタマイズが可能で、その組み合わせは3,000通り。オフィスになじむブース、またはオフィスのアクセントとなるブースに仕上げられる。
■持続可能なモノづくり
ゼロエミッション電力を使用して製造され、100%リサイクル可能な素材のみを採用している。また、モジュール式のため、オフィスの移転やレイアウト変更にも柔軟に対応できる。パーツの交換も容易なことから、丸ごと交換することなく長寿命での使用が可能だ。
低コスト導入で会議室不足の悩みにも応える
実際のところ、オフィスの会議室は必ずしも有効に活用されていないのかもしれない。Framery社が発表会で掲出した資料によれば、2~4名での使用が全体の46.9%を占めており、5名以上の大人数用の会議室はあまり利用されていないのが実情だ。こうした大会議室は簡単に改修することができず、スペースがムダになっているケースも少なくない。

さらに、「会議ができる場所を探すのに平均30分かかる」というデータもあり、時間的なロスも深刻な課題となっている。会議室の数が足りない、または用途に合っていない状況が、業務の非効率につながっているのだ。
また、前述の調査では、外部との会議もオンラインであるとの回答が多く、7割程度が23.5%、5割程度が28.3%と上位を占めている。取引先との会議となれば、社内会議以上に周囲の環境に配慮したいところだ。
しかし、新たに会議室を設けるには多大なコストとスペースが必要となる。Frameryの防音ブースであれば、大掛かりな工事をせずとも簡単に設置ができ、サブスクリプションを活用すれば初期費用も抑えられる。
「静かに集中できる場所がない」──。そんなオフィスの悩みに対して、Frameryはスマートかつ現実的な解決策を提示してくれる。
取材:安海 まりこ