ファンケルは、オーダーメイドサプリ「パーソナルワン」の販売を通じて蓄積した食習慣・生活習慣アンケートの回答と尿検査の結果に基づき、初回購入時20歳から69歳の男女を対象に、ストレスの有無(※1)と食品(※2)の摂取頻度、BMI、運動習慣、および睡眠時間との関係性を解析し、その結果を公表した。

■30代は男女ともにストレスを感じやすい傾向

20~60代の男女を比較したところ、「イライラしている、怒りっぽい」と回答した割合が男女ともに30代が最も高かった。特に30代女性では50%と、約2人に1人が「イライラしている、怒りっぽい」状況であることが分かった。

「イライラしている、怒りっぽい」と回答した割合

■30代前半女性では、ストレスを感じている人ほど体内の鉄の充足度が低い

女性の鉄の充足度は、年代によって大きく異なり、特に30代前半(30~34歳)女性では「イライラしている、怒りっぽい」と回答した人は、回答しなかった人と比較して、尿中のフェリチンから推定した体内の鉄量が有意に低かった。

パーソナルワンのスコア 鉄の平均

■「全粒穀物」の摂取頻度が高い人ほど、ストレスを感じにくい傾向

20~60代の男女ともに、「全粒穀物(玄米、発芽玄米、雑穀、全粒粉パンなど)」の摂取頻度が週1回以上の人は、週1回未満の人と比較して、「イライラしている、怒りっぽい」と回答する割合が有意に低かった。

全粒穀物の摂取頻度

■「加糖飲料」の摂取頻度が高い人ほど、ストレスを感じやすい傾向

20~60代の男女ともに、「加糖飲料(ジュースや缶コーヒーなどの砂糖を含む飲料)」の摂取頻度が毎日1回以上の人は、毎日1回未満の人と比較して、「イライラしている、怒りっぽい」と回答する割合が有意に高かった。

加糖飲料の摂取頻度

■肥満(BMIが25.0以上)の人は、標準(BMIが18.5以上25.0未満)の人と比較して、ストレスを感じやすい傾向

20~60代の男女ともに、肥満(BMIが25.0以上)の人は、標準(BMIが18.5以上25.0未満)の人と比較して、「イライラしている、怒りっぽい」と回答する割合が有意に高かった。

BMI

■「週2回以上」の運動習慣のある人は、「ほとんどしていない」と回答した人と比較して、ストレスを感じにくい傾向

20~60代の男女ともに、「週2回以上」の運動習慣(1回30分以上の運動)のある人は、「ほとんどしていない」と回答した人と比較して、「イライラしている、怒りっぽい」と回答する割合が有意に低かった。

1回30分以上の運動の頻度

■睡眠時間が「6時間以上」の人は、「6時間未満」の人と比較して、ストレスを感じにくい傾向

20~60代の男女ともに、睡眠時間が「6時間以上」の人は、「6時間未満」の人と比較して、「イライラしている、怒りっぽい」と回答する割合が有意に低かった。

以上の結果より、ストレスを軽減するためには、「食事」「睡眠」「運動」の3軸で対処していくことが重要ではないかと同社は考察している。

過去1か月間の平均睡眠時間

【調査概要】
解析データ:「パーソナルワン」尿検査・食習慣・生活習慣アンケートの回答
対象期間:2020年1月27日~2024年5月31日
対象者:「パーソナルワン」初回購入時20~69歳男女 計33,246人

(※1)オーダーメイドサプリ「パーソナルワン」初回購入時20歳から69歳の男女(33,246人)「イライラしている、怒りっぽい」と回答した人
(※2)肉類・魚類・大豆食品・乳製品など18種

<参考>ファンケル『ファンケル健康ビッグデータ調査 第2弾