J-オイルミルズ、JTA、太陽石油、NEDOは、那覇発宮古島行きのJTA565便において、国産SAF(持続可能な航空燃料)を用いたフライトを実施したと発表した。

国産SAF使用フライトが那覇〜宮古島路線で実施

このフライトは、沖縄県内の路線において初めて国産SAFを使用したもので、NEDOの助成事業「バイオジェット燃料生産技術開発事業/実証を通じたサプライチェーンモデルの構築」の一環として実施されたという。

使用されたSAFは、沖縄県内の街路樹から落下した食用に適さない植物の種子(テリハボクおよびポンガミア)を原料としており、J-オイルミルズが搾油・精製からSAF化の工程を経て生成した。生成されたニートSAFは国際品質規格「ASTM D7566 Annex A2」に適合していることを確認しているとのことだ。

国産SAFを給油

太陽石油は、生成されたニートSAFと従来のジェット燃料を混合し、JTAがそれを用いてフライトを実施したという。JTA565便は114人の乗客を乗せて15時32分に那覇空港を離陸し、約55分間のフライトを行った。

離陸するJTA565便

今後は、沖縄県内でのSAF原料の試験栽培や使用拡大を通じ、地産地消型SAFの普及を進めるとしている。