LINEヤフーは、闇バイトの加担リスクを学べる中学生・高校生向けの情報モラル教材を静岡大学と共同開発したと発表した。同教材は、コミュニケーションアプリ「LINE」をはじめとするインターネットツールにおける闇バイトのリスクや、巻き込まれた際の対応方法について学べる内容となっている。

LINEヤフー、闇バイト防止のための情報モラル教材を静岡大学と共同開発

LINEヤフーは、昨年よりSNSを悪用した詐欺行為や闇バイトに対する啓発活動を実施しており、今年2月には「LINE」を悪用した詐欺行為に関する啓発を行った。さらに、3月19日からは闇バイトに特化した新たな啓発活動を開始する。

教材は、LINEヤフーの公式サイト「闇バイト防止教育―“闇バイト”を自分ごととして考える」にて無料公開されており、ダウンロードが可能。4月からは中学校・高校を対象に、同教材を活用したオンライン授業が開始される予定で、LINEヤフーの社員が講師を務めるという。

教材イメージ

この教材は、既に18都県82市区町村の教育機関で活用されている情報モラル教材「GIGAワークブック2026年度版」にも掲載が予定されているとのことだ。

■教材概要

タイトル:「闇バイト」を自分ごととして考えてみよう~闇バイトに注意!あなたを犯罪に巻き込む手口~
実施時間:50分
対応教科および領域:特別活動を中心に、道徳・国語・社会・技術・家庭・情報・総合的な学習(探究)の時間など

LINEヤフーは、「LINE」の安心・安全な利用環境を確保するため、関連省庁や団体と連携し、SNS型投資詐欺や闇バイト対策を強化している。

2024年3月には、詐欺や闇バイトの手口と対策をまとめた特設サイトを公開し、6月には「LINE」内のサービス画面上での注意喚起や通報機能の強化を実施した。

今回新たに、「SNS型投資詐欺」「ロマンス詐欺」をテーマにしたショートアニメをLINEヤフーのセキュリティポータルおよびYouTubeチャンネルで公開し、ユーザーのセキュリティ意識向上を目的に、動画などを活用して分かりやすく解説。

また、LINEオープンチャットの全ユーザーに対してポップアップで闇バイトに関する注意喚起を行っている。

さらに、3月19日より、新たに闇バイトに特化した啓発活動を実施する予定で、LINE公式アカウントやSNSを通じた発信を強化するとのことだ。

昨年実施した啓発活動の様子(一部)