Blueprint oneは、廃棄漁具をフレーム素材に活用したサングラスの販売を開始した。

同社は、海洋プラスチック問題に対応するため、ライフスタイルブランド「moment of OCEAN」を立ち上げ、amuと協業することで、廃棄漁具のアップサイクルを実現したとのことだ。

Blueprint one、廃棄漁具を活用したサングラスを販売開始

今回の取り組みでは、amuが開発したリサイクルナイロン「amuca PA」をサングラスのフレーム素材として採用。これにより、産業廃棄物として処理されていた廃棄漁具の有効活用を推進し、海洋流出リスクの軽減やCO2排出削減、漁業者のコスト負担軽減を目指すという。

販売されるサングラスは、「Kesenray」と「Kesenmola」の2種類。「Kesenray」はウェリントン型で、クラシックなデザインが特徴。「Kesenmola」はクラウンパント型で、洗練された印象を与えるデザインとなっている。フレーム素材には廃棄漁具由来のナイロン60%と植物性樹脂40%が使用され、レンズには生分解性のBioレンズが採用されている。

KesenrayとKesenmola

販売価格は8,800円(税込)で、moment of OCEANの公式サイトにて購入可能。初回販売は100セット限定となり、完売後は第2回販売分の予約受付を開始するという。第2回出荷は2025年7月を予定しているとのことだ。

廃棄漁具の調達については、初回出荷分は宮城県気仙沼市の漁港から確保し、今後は調達範囲を拡大しながら地産地消の取り組みも進める予定だとしている。

 現在の回収エリア

また、サングラスの付属ケースには、宮城県石巻産のウェットスーツ端材が使用されており、ドリンクホルダーとしても利用できる仕様となっている。さらに、商品には「amucaタグ」が付属し、QRコードを通じて廃棄漁具の回収地域や製品化プロセスを確認できる仕組みも導入されている。