スナップディッシュは、同アプリの利用者から料理の「食品の値上げ」について調査を実施し、その結果を公表した。

■89%が「食品値上げによる節約意識が増えた」、半数以上が「一回の買い物の金額が増えた」と回答

食品値上げの影響による食事への節約意識の増減について聞いたところ、89%が節約意識が「増えた」と回答し、そのうち約半数の50.9%が「とても増えた」と回答。

食品値上げの影響による食事への節約意識の増減

また、食品値上げによる買い物の変化については、54.4%が「一回の買い物の金額が増えた」と回答。

一方、半数以上の金額の負担が増えているにも関わらず、「一回の買い物の量」については44.8%が「減った」、45.8%が「ほとんど変わらない」と回答。長引く食品の値上げが家計に大きな影響を与えていることが明らかに。

食品値上げによる買い物の変化につい

■前回調査の2022年時に比べて、支出は増加するも購入量は減少

買い物の変化について、前回調査時の2022年7月と今回の2025年2月の比較を実施。

その結果、買い物金額が「増えた」と回答した割合は24.1ポイント増の54.4%となり、大幅に増加。一方で、「買い物の量が減った」は13.6ポイント増の44.8%となり、購入量の減少が進み、値上げの影響が2022年時よりもさらに大きくなっていることが分かった。

また、買い物の量が「減った」が13.6pt増の44.8%に増加。買う量が減ったにも関わらず支出が増えている状況から、2022年時に比べて、今日現在の値上げがより大きく家計に響いていることが伺える。

1回の買い物金額、1回の買い物の量

■購入頻度が「減った」食品は価格高騰が大きかったものや嗜好品。「増えた」食品は安価で使い勝手が良い食材

買い物の変化について、購入頻度が「減った」食品と「増えた」食品をより詳しく調査を実施。

購入頻度が「減った」食品については、葉物野菜や米、オリーブオイルなどの価格の高騰幅が大きかったものや、牛肉や果物、菓子などが減少していることが分かった。

購入頻度が「増えた」食品については、もやしや豆腐、カット野菜などの価格が安定して安く、かさ増しができる食材が多く購入されていることが分かった。また、米の価格高騰を受けて、うどんやパスタなどを代替品として購入しているという声もあがった。

■節約を意識した料理の悩みは「食材のマンネリ化」と「栄養バランスの難しさ」

節約を意識した料理の悩みについて聞いたところ、50.4%が「同じ食材ばかりでマンネリ化してしまう」、42.6%が「栄養バランスを考えるのが難しい」と回答。

安定的に安く使い勝手が良い食材が選ばれている一方で、用途が限られマンネリ化しやすく、食事の質を維持する難しさも課題となっていることが分かった。

節約を意識した料理の悩み

■節約しながらの料理でも、妥協できない点は「美味しさ」と「栄養バランス」

節約を意識した料理で妥協できない点について聞いたところ、62.3%と多数が「美味しさ」、57.1%と半数以上が「栄養バランス」と回答し、節約をしながらも食事の質は落としたくないと考えていることが分かった。

節約を意識した料理で、妥協できない点

■価格が高騰した米の購入、「変わらず同じ種類を購入」と「価格の安い米を選ぶ」で回答が二極化

特に価格高騰幅が大かった米の購入状況について聞いたところ、「以前と変わらず同じ種類を購入」と回答した人が40.7%と最多であるものの、次いで「価格の安い米を選ぶ」が33.5%と続き、節約志向が強まっていることが分かった。

購入する米の種類の変化

【調査概要】
調査方法:Snapdish登録ユーザーにメールにて「みんなの声大募集♪食品の値上げ編」として回答を募集
回答期間:2025年2月1日~2月9日
回答者数:756名

<参考>料理SNS「スナップディッシュ」『「食品の値上げ」について調査