​東京建物は、環境配慮型物流施設「T-LOGI」シリーズの東北エリア初進出となる「（仮称）T-LOGI仙台」の着工を発表した。

「（仮称）T-LOGI仙台」外観イメージ

竣工は2026年6月を予定しているという。

同物件は、敷地面積約18,400平方メートル、延床面積約42,300平方メートルのマルチテナント型物流施設であり、仙台東部道路および三陸道「仙台港北」ICから約2.6kmに位置。

​これにより、東北地方および首都圏への長距離配送拠点としての活用が可能であり、仙台市内への配送拠点としても優れた立地とのことだ。​

「（仮称）T-LOGI仙台」位置図

同施設は4層スロープ型で、最小区画面積は約1,700坪。​各分割区画に荷物用エレベーターと垂直搬送機を1台ずつ設置し、効率的な縦搬送を実現。​

また、各階および3・4階の倉庫内に男女別トイレを設置し、2階にはテナントワーカーの憩いの場となるラウンジを整備することで、快適な就業環境の実現および人材確保に貢献するとしている。​

環境への配慮として、屋上に設置した太陽光パネルで発電された電力を施設内で自家消費する予定であり、余剰電力は仙台市内の東京建物所有オフィスビルに送電することで、再生可能エネルギーを有効活用するという。

​これらの取り組みにより、環境に配慮した施設の証である「BELS」（※1）最高ランクである「ZEB」認証（※2）の取得を予定しているとのことだ。​

環境配慮の取り組みイメージ

■施設概要

竣工：
2026年6月（予定）

所在地：
宮城県仙台市宮城野区中野字掃沼27番1他（地番）

アクセス：
仙台東部道路、三陸道「仙台港北」IC約2.6km
JR仙石線「多賀城」駅徒歩約22分

敷地面積：
約18,420.89平方メートル（約5,570坪）

延床面積：
約42,269.71平方メートル（約12,800坪）(予定)

規模・構造：
4層スロープ型（1／2F片側バース）・S造

耐震区分：
耐震

プラットフォーム：
1階高床式1.0m

梁下有効天井高：
各階5.5m

柱スパン：
10.4m（W）×10.3m（D）

床荷重：
2.0t／平方メートル（1階）、1.5t／平方メートル（2・3・4階）

ドッグレベラー：
6基

垂直搬送機：
6基

荷物用EV：
6基（積載荷重3.5t）（幅3,000mm×奥行4,000mm×高さ3,200mm）

バース数：
33台

普通駐車場：
117台（一部小型車専用・軽専用を含む）

トラック待機場所：
6台（一部車両サイズの制限有）

アメニティ：
2階休憩室設置

（※1）建築物省エネルギー性能表示制度。新築・既存の建築物において、省エネ性能を第三者評価機関が評価し認定する制度
（※2）「Net Zero Energy Building」の略称で、快適な室内環境を実現しながら、建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建築物