大王製紙は、生理用品ブランド「エリス」による支援プロジェクト「奨学ナプキン2024」の最終アンケートを実施したと発表した。調査の結果、奨学生の98.6%が「奨学ナプキン」によって気持ちの変化を感じたと回答した。

奨学ナプキン2024の最終アンケートを実施

奨学ナプキンは、経済的な理由などで生理用品の入手が困難な学生を対象に、生理用ナプキンを1年間無償で提供する取り組み。2024年度は2,000名の学生を支援し、25を超える企業・団体が賛同を表明している。2025年度も支援の輪を広げるため、新たな奨学生の募集を2025年4月3日から開始するとのことだ。

最終アンケート結果の概要

98.6%の奨学生が気持ちの変化を実感

1年間の支援を受けた奨学生の98.6%が「気持ちに変化があった」と回答した。ナプキンが定期的に届くことで安心感を得られたことや、交換頻度を気にせず快適に過ごせるようになったことで、精神面・衛生面での向上を感じたという。

ナプキンを受け取り始めてから、気持ちに変化があったと感じたか

■生理に関する社会の理解は「どちらともいえない」が最多

社会の生理に対する理解の変化について、「変化があった」「やや変化があった」と回答した人は47.5%だった。一方で、「どちらともいえない」が35.8%で最多となり、「もっとオープンに生理について学ぶ機会があれば良いと思う」「ショッピングモールなどのトイレにナプキンのサービスか自販機があったらと思います」といった意見が寄せられたとのことだ。

この1年間で、生理に関する社会の理解に変化があったと感じたか

■社会に求める生理関連の支援

奨学生からは「生理休みが当たり前になってほしい」「補助金制度など手厚いサポートが欲しい」「公共施設のトイレにトイレットペーパーと同じようにナプキンも置いてほしい」といった声が多く上がったという。

また「精神的な辛さは理解されづらいため、伝えるのも躊躇するようになった」「生理期間に加え、PMS(月経前症候群)がしんどい時も多くて、生理についての情報提供や環境整備などをもっとしてほしい」といった意見も見られたとのことだ。

生理について今後社会に変わって欲しいこと

<参考>
大王製紙『「奨学ナプキン」や生理に関する最終アンケート調査