ウエルシア薬局は、PALTAC、センコー、日立製作所および複数のメーカーと共同で、情報連携基盤と入荷自動化設備を導入し、「ウエルシア西関東RDC」で本格運用を開始したと発表した。

ウエルシア西関東RDC

同取り組みは、経済産業省・国土交通省の「令和6年度 新技術活用サプライチェーン全体輸送効率化・非化石エネルギー転換推進事業」に採択され、サプライチェーン全体の配送効率向上とエネルギー消費削減を目的に実施するものだという。

具体的には、物流・商流データ基盤を活用し、メーカーからの事前納品通知情報を「配送情報シェアリングプラットフォーム」で共有することで、トラックのバース(※1)滞留時間の短縮や検品作業の効率化を図るとのことだ。

さらに、物流センターの入荷業務には移動式協働ロボットを導入し、デパレタイズ・パレタイズ作業(※2)を自動化。これらの施策により、納品車両のエネルギー消費量をシステム導入前と比較して約7%削減することを目指すとしている。

「物流2024年問題」の解決に貢献する今回の取り組みの全体像

■各社の役割

ウエルシア薬局
事業全体を統括し、同プラットフォームや移動式協働ロボットなどの自動化設備を参画企業に提供

PALTAC
ウエルシア薬局からの発注を受け、各メーカーに対して出荷を指示。また、メーカーからの出荷予定(物流センターの入庫予定)を同プラットフォームに登録

センコー
輸送・3PL事業者として物流センターの運営と店舗への納品を担い、入荷業務では自動化設備などを使用した省人化、店舗配送ではドライバーに携帯端末を配備し、伝票の電子化に対応

日立
同プラットフォームの構築および自動化設備導入など、全体の技術提供を担う