ハッカズークは会社経営者/役員、会社員、公務員140人を対象として、アルムナイ(退職者)とのつながりに関する意識調査(※)を実施。その結果を発表した。おもな調査結果は以下のとおりだった。

  • アルムナイのなかに現在もつながっている人、今後つながりたいと思う人がいるのは全体の9割
  • アルムナイとつながりたい理由。「仕事のアドバイスが欲しいから」は36.5%、「仕事上で付き合いたいから」は34.9%
    全体の84%が、アルムナイとつながったことでよかったと思うことがあると回答
  • つながりたくないアルムナイがいるのは全体の62%
  • 特定のアルムナイとつながりたくない理由、「辞め方がよくなかったから」が36.8%にのぼる

アルムナイのなかに現在もつながっている人、今後つながりたいと思う人がいるのは全体の9割

アルムナイのなかに現在もつながっているか、今後つながりたいと思うがいるか聞いたところ、90%が「いる」と回答。「いない」(10%)を大きく上回った。

アルムナイとつながりたい理由。「仕事のアドバイスが欲しいから」は36.5%、「仕事上で付いたいから」は34.9%

アルムナイと現在つながっている人がいる、今後つながりたいという人がいると回答した対象者に対し、その理由を聞いた。その結果、「仕事に関係なく友人として付き合いたいから」(81%)がダントツの1位となった。

それに続き、「今の仕事へのアドバイスが欲しいから」(36.5%)との回答も多かった。この点について同社では、仕事の成果を出すためや改善するために、会社のなかと外の両方の視点をもつアルムナイからのアドバイスを求めていることがうかがえると話している。

また「仕事上で付き合いたいから(受発注や協業など)」(34.9%)といった、すでに信頼関係が構築されているアルムナイとまた一緒に仕事をしたいという声も多く見られた。同社によれば、一般的にあるとつながることで社員の退職を助長する懸念を持たれることがあるとのことだが、「転職を含め自分のキャリアについて相談したいから」をえらんだのは全体の13.5%と少数だった。

以下、調査対象となった人から集めた回答をいくつか抜粋して紹介する。

▽今の仕事へのアドバイスが欲しいから

  • 自社のサービスについて、中からも外からも知る人にアドバイスしてほしいし、シナジーも出したい(50代/会社員)
  • 情報で溢れてる現代だからこそ、オフラインで聞けるアルムナイの方々の経験談は自分にとって最強の教科書なので。(30代/会社員)

▽仕事上で付き合いたいから(受発注や協業など)

  • 退職後フリーランスとして働いている方に発注して仕事をしてもらっています。内情がわかっているので、依頼する側としてもしやすいです。(20代/会社員)
  • ビジネス上繋がれそうな業種、職種の方が多数いらっしゃるので。実際にwin-winになる内容であれば声を掛けさせていただいたりもしてます。(30代/会社員)

全体の84%が、アルムナイとつながったことでよかったと思うことがあると回答

アルムナイとつながってよかったと思うことがあるか聞いたところ、実に84%もの対象者が「ある」と回答。この結果を受けて同社では、多くの人が実際にアルムナイとつながり恩恵を受けていることが分かると話した。

以下、調査対象となった人から集めた回答をいくつか抜粋して紹介する。

  • 具体的なビジネスの相談をさせていただき、成果に繋がった。(30代/会社員)
  • 業務上のアドバイスを他社視点でもらうことができた。(30代/会社員)

つながりたくないアルムナイがいるのは全体の62%

つながりたくないアルムナイがいるか聞いたところ、半数をこえる62%が「いる」と回答。「いない」(38%)との回答を大きく上回った。

特定のアルムナイとつながりたくない理由、「辞め方がよくなかったから」が36.8%にのぼる

特定のアルムナイとつながりたくない理由を聞いたところ、最も多かったのは「仕事の面で信頼できない人だったから」(55.2%)、「人として相性がよくなかったから(信頼していないから)」(54%)との回答が多かった。

そのほか、「良い辞め方ではなかったから」(36.8%)との回答も上位となっている。この点について同社では、アルムナイとの関係を続けるためには、仕事ぶりや人柄だけでなく最後の辞め方も重要な要素であることがわかったと話している。

※アンケート概要
調査対象:会社員・公務員・経営者の方
調査方法:Webアンケート
調査期間:2019年4月30日~5月19日
有効回答者数:140名

<参照元>
退職者との交流が「自社で頑張るモチベーション」になる?アンケートで見えたアルムナイとつながり続けるメリット
アルムナビ