「時間単位年休」の導入率は約4割　職場に制度がない人の約8割が「活用したい」と回答し、取得ニーズは高い傾向

ワークポートは、全国のビジネスパーソン644人（20代～40代・男女）を対象に、「時間単位年休」の実態についてアンケート調査を実施し、その結果を公表した。

時間単位年休とは、年次有給休暇を1時間単位で柔軟に取得できる制度。現在、同休暇の取得上限は年5日以内とされているが、2024年12月には、上限を全体の50％まで緩和し取得可能日数を増やす方向で検討が行われると報じられた。

■【時間単位年休の有無】時間単位の有給休暇制度、職場には「ない」が約半数　「ある」とした人は41.6％

対象者全員に現在の職場では、時間単位で有給休暇を取れる制度はあるか聞いたところ、「ない」とした人が52.3％と半数をやや上回り、「ある」と回答した人は41.6％、「わからない」と回答した人が6.1％だった。

■【時間単位年休の取得ニーズ】職場に制度がない人の約8割が「制度ができたら活用したい」と回答

職場に時間単位年休の制度がない人に対し、もし制度ができたら活用したいか聞いたところ、79.3％の人が「活用したい」と回答。

制度の導入率は約4割にとどまった一方で、制度があれば取得したいと考えているビジネスパーソンは約8割とニーズの高さが伺える。

■【時間単位年休の活用希望】「通院」や「役所などでの手続き」、「趣味やリフレッシュ」に活用したい

制度ができたら活用したいと回答した人に、時間単位の有給休暇をどのようなことに活用したいか聞いたところ、「通院」が75.5％で最多に。

次いで「役所などでの手続き」が59.7％となり、丸1日休むほどではないが外せない用事への活用意向が特に高かった。

また、「趣味やリフレッシュ」など、自身の楽しみや気分転換の時間に充てたいとする意見も少なくなかった。

■【時間単位年休の取得実態】職場に制度がある人の7割近くが実際に時間単位で有給休暇を取得

次に、職場に時間単位年休制度がある人に、実際に時間単位で有給休暇を取ったことがあるか聞いたところ、「ある」と回答した人は69.4％と、7割近くにのぼった。

■【時間単位年休の活用方法】1位は「通院」、次いで「役所などでの手続き」「趣味やリフレッシュ」

時間単位で有給休暇を取ったことがある人に、実際の活用方法を聞いたところ、1位は「通院」、2位「役所などでの手続き」、3位「趣味やリフレッシュ」という結果に。

時間単位年休のおもな活用方法は、活用希望と概ね一致する結果となった。

【調査概要】
調査内容：時間単位年休に関する実態調査
調査機関：自社調査
調査対象：同社を利用している全国のビジネスパーソン（20代～40代・男女）
有効回答：644人
調査期間：2025年1月22日～1月29日
調査方法：インターネット調査
※データは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100％にならない場合がある

＜参考＞ワークポート『時間単位年休に関する実態調査』