Stapleは、山口県の温泉郷・長門湯本にて24の客室・サウナ・レストラン・アクティビティセンター等を備えた複合施設「SOIL Nagatoyumoto」を2025年3月15日に開業することを発表した。
同施設は、山口フィナンシャルグループとの合弁事業として、「自然育」「食育」「湯育」の“3つの育”をテーマに、すべての人が学びと出会いの機会を得られる宿泊施設だとしている。
施設の中で完結せず、長門湯本のまちや自然環境、地域の人々とつながり交流する機会をつくるように設計された“温泉街とつながる宿”とのことだ。マリンアクティビティのような大人も楽しめるコンテンツに加えて、学校の長期休みの時期に合わせたサマースクールも開講予定だという。
また、これらのテーマを軸にすることで、長門湯本にも波及し循環する仕組みを作るとしている。
自然育:「自然と循環の学校」
「SOIL Nagatoyumoto」1Fのアクティビティセンターを拠点に、地元の林業士や農家などの生産者との交流を通じて、自然と共生する知恵を学ぶアクティビティを提供。塩作りや農業体験など、長門湯本の文化や自然の価値を深く感じられる多彩なプログラムを展開。
食育:窯のレストラン「TARU」
東京・国領にある「Don Bravo」とレシピを共同開発し、薪窯で焼き上げるピザが名物のイタリアンレストラン。
地域の生産者と連携しながら、四季折々の素材をイタリアンの切り口で再構築するほか、温泉水を活用したオリジナルカクテルの提供など、料理を通してゲストが長門湯本の恵みを感じられるようなメニュー構成を予定しているという。
また、メニューの一部には地元の余剰食材等を活用し、フードロス削減にも貢献。さらには収穫体験イベント等でシェフとゲストの交流機会をつくるなど、長門湯本の循環の中にゲストを巻き込むことで、食への学びを深めてもらう取り組みも進めるとしている。
湯育:恩湯と絶景「リバービューサウナ」
約600年の歴史がある、長門湯本の立ち寄り湯「恩湯(おんとう)」では、湯舟の真下にある泉源から直接湧き出る新鮮な“生の温泉”を体験可能。宿泊者は無料で恩湯に入り放題だという。さらに、恩湯の前後に利用することを想定した「リバービューサウナ」を6Fに設置。
同施設は、テーマを「間(あわい)」とし、“3つの育”の領域が互いに重なり合い、ゲストとまちの人々が交わるように、施設のデザインにおいても建物の内側と外の自然やまちを曖昧につなげる、心地よい空間作りにこだわったという。
■施設概要
名称:SOIL Nagatoyumoto
住所:山口県長門市深川湯本2257番地
延べ床面積:2,019.14平方メートル
アクセス:
<車>美祢ICから国道316号線にて約30分
<新幹線>JR新山口駅からJR長門湯本温泉駅まで、ジャンボタクシーによる直行便が1日4便
<飛行機>山口宇部空港から車で約70分/萩・石見空港から車で約120分
<バス>博多バスターミナルより約3時間