東急不動産と京浜急行電鉄により構成されるコンソーシアムは、東京都が進める「東京都市計画事業泉岳寺駅地区第二種市街地再開発事業」において、2021年6月2日より特定建築者(※)として参画しており、今回、特定施設建築物が新築着工したと発表した。
同計画建物と直結する泉岳寺駅は、羽田空港にアクセスする京急線と、都心部や成田空港にアクセスする都営浅草線との接続駅。空港利用者や観光客の増加により、その重要性はますます高まっているという。
また、周辺では国際交流拠点としての整備が進んでおり、泉岳寺駅の利用者数は今後さらに増加することが予想されている。こうした駅利用者の増加への対応や乗換えを含む利用者の安全性・利便性の確保を図るため、泉岳寺駅施設の改良が必要とされている。
同計画建物は、泉岳寺駅コンコースへの接続による駅機能強化に加え、JR山手線高輪ゲートウェイ駅・品川駅とのデッキ接続、オープンスペースや歩行者ネットワークの形成を進めることで、3つの駅と地域がつながる交通結節点としての役割を担うとのことだ。
2031年度の完成予定に向けて、施行者の東京都と特定建築者の東急不動産・京急電鉄が相互に協力し、国内外の旅行者や来街者を迎える駅直結の新たなランドマークを創出するとしている。
■計画建物概要
計画地:東京都港区高輪二丁目81-1外
敷地面積:約8,490平方メートル
延床面積:約112,300平方メートル
設計:鹿島建設
施工:鹿島建設
主要用途:住宅、事務所、店舗、地下鉄駅施設、子育て支援施設、駐車場等
構造:RC造・SRC造・S造(制振構造)
階数:地上30階地下3階
最高高さ:約145メートル
新築着工:2024年11月
完成予定:2031年度
(※)都市再開発法に基づき、市街地再開発事業において整備する施設建築物を施行者に代わり建築する民間事業者のこと