INDEX
【パートナーエージェントの福利厚生】
○プロポーズ休暇
【制度内容】
プロポーズを行うとき、または受けるときに休暇が取得できる制度。
「“らしい”制度をつくりたい」その思いが社員のコミュニケーションを促進
プロポーズ休暇について、パートナーエージェントの広報を担当する、平田恵 氏にお話を伺った。
――プロポーズ休暇が導入されたきっかけは?
平田 氏(以下、敬称略):もう退職してしまったんですが、当時の人事担当が「うちの会社らしい制度をつくりたい」って。ただそれだけの思いで考案された制度なんです。
――たしかに。この制度をみてすごく御社らしいなって思いました。
平田:そうなんです。例えば「プロポーズ休暇」って聞くと、婚活に携わる会社なのかなって連想できますよね。また、婚活関係に携わっている会社だからこその制度なんですっていうと「らしいな」って納得もできます。
――この制度を導入して変わったことは。
平田:弊社は年齢層が幅広い企業なんです。未婚の人、結婚している人、結婚して子どもがいる人とそれぞれの環境も異なっているので、共通の話題がなかなか見つけられなかったりするんです。そのようなとき、休暇を取った本人が周りの社員に話をすると「プロポーズ頑張って」とか「結婚するんだねおめでとう」という声がかかり、社員同士のコミュニケーションのきっかけになっています。
――休暇を申請すると「プロポーズする」と社内に伝える必要が?
平田:周囲にプロポーズするとか、その結果や休暇の内容を話すのは本人の自由です。ただし休暇って、取得するときには上長の許可が必要ですよね。だから上長は、プロポーズ休暇の申請が来た時点でプロポーズする・されるんだなって知ることにはなりますね。
また、プロポーズ休暇を取得した人のなかには、結婚の報告と合わせて休暇の内容が会話になる人も多いみたいです。実際、休暇のことを話したら、社内ですごいイジられたって言ってる人もいました(笑)。ただ、それも含めて、職場の人に結婚を祝ってもらえたのはうれしかったみたいです。
――取得率の状況などはいかがでしょうか?
8:2で女性が多く務めている企業なので取得率としては女性の方が多いです。中途入社の方が多い企業なので、男性の場合は入社時にはすでにご結婚されているケースが多いです。なので男性の方でまだ取得している方は、今のところ数人ですね。
過ごし方は人それぞれ。プロポーズ休暇の使い道は?
では、プロポーズ休暇ではどのような休暇を過ごされているのだろうか。実際に取得したことのある女性社員の谷口氏、制度を利用したいと思っている男性社員の岡田氏 2名にコメントをいただいた。
――プロポーズ休暇をどのように使用されましたか。
谷口:もともと、プロポーズされずに入籍しており、旦那に平日有給を取るように言われたので「多分その日にプロポーズされるんだろうな」と思いつつ、指定された日に休暇を取得しました。(記念日でもなんでもない日だったので、「なんでその日なんだよ」とも思いましたが…笑)。
休暇中は、午前中からお昼にかけては結婚式の打ち合わせをして、そのあとディズニーランドに連れて行ってもらいました。そしてちゃんとシンデレラ城の前でプロポーズされました(笑)!キャストの方や他の来場の方に写真を撮られて少し恥ずかしかったです。
谷口:取ったことをものすごくいじられる、というところも含めて職場の方々に結婚を祝ってもらえたなあと思えました(笑)。職場の温かさも、自身の結婚に対する喜びも感じることができる、素敵な休暇だと思います。
――プロポーズ休暇は男性の利用が少ないとお聞きしましたが、制度自体についてどのようにお考えでしょうか?
岡田:制度自体は、結婚相談所らしい福利厚生だと感じています。プロポーズ休暇だけでなく、結婚記念日休暇や、銀婚式などのお祝いなどがあってもよいのではないかと思っています。
私はまだ未取得ですが、機会があればぜひ使用したいと思っています。ただ、成功するかはわからないので、休暇を取っていることに関しては、そっと見守っていてほしいです(笑)。
婚活業界だからこそ、制度を通して自らの幸せを追求してほしい
パートナーエージェントは、プロポーズ休暇以外にも、パートナーバースデー休暇という恋人の誕生日を休暇にできる制度も導入している。なぜ、このような制度を導入するのだろう。
――パートナーを重視した制度が多いなと感じるのですが、なぜ、こういった制度を導入するのでしょうか。
平田:行動指針に「自らの幸せを追求」というものがあります。そのため、「お客様に幸せを提供するんだったら、自らも幸せじゃないと」っていうのが私たちの考えなんです。婚活は活動の中でうまくいかないこともあるため、会員様のネガティブなお気持ちを励ましたり、これってとてもパワーのいることなんです。だから社員には常にキラキラ、幸せでいてほしいと思っています。
そのために、パートナーがいる人ならその人との時間を大切にして欲しい。制度をうまく利用して自分が幸せになる時間をつくって、より多くのお客様に幸せを提供できる人材になってもらいたいと考えています。
【今回取材させて頂いた会社】
株式会社パートナーエージェント。婚活・ブライダルを主軸とした婚活支援エージェントであり、婚活の相談から、結婚まで、ノンストップでサポートするのが強み。業界内でも高い成婚率を誇る。
取材・文:成田千草
写真:西村克也