DNPは、農林水産省が推進する「農業女子プロジェクト」と連携し、高度なデザインと機能性、環境への配慮を兼ね備えた農薬パッケージの新コンセプトを開発したと発表した。

DNP、農薬パッケージの新コンセプトを開発

農業女子プロジェクトは、女性農業従事者が企業の技術やノウハウを活かして新たな商品やサービスを生み出し、社会に発信していく取り組み。DNPは、同社の包装関連事業で培った技術とノウハウを活かし、新たな農薬用パッケージを開発。これにより、新規就農の促進や多様な農業従事者が働きやすい環境づくりを目指すとのことだ。

今回開発されたパッケージには、以下の特長があるという。

(1)分割使用可能なチャック付きパッケージ
粉体や粒体の農薬に対応した「チャック付きボックス型パウチ」は、複数回に分けて使用可能であり、再封ができる仕様になっている。

チャック付きボックス型パウチ

(2)環境配慮と使いやすさを両立したパッケージ
液体農薬や肥料向けのパッケージには、森林認証紙を使用した「DNPロングライフ液体紙容器」を採用。容器サイズは1リットルで、片手でも持ち上げやすく、計量に便利な目盛りや農薬の使用状況を確認できる窓が設けられている。

DNPロングライフ液体紙容器

(3)計量に便利なコック付きパッケージ
液体肥料向けのバッグインボックスには、コック付きの「DNPバッグインボックス エキタイト®」を採用。従来の大きなプラスチック容器に比べ、計量が容易であり、使用後には容器をつぶして廃棄可能。

DNPバッグインボックス エキタイト

(4)必要な情報が一目でわかるパッケージデザイン
農薬パッケージの法定表記は複雑で、必要な情報が見つけにくいという課題があったという。DNPはユニバーサルデザインの知見を活かし、必要な情報を一目で確認できるデザインを実現した。

DNPは今後も農業女子プロジェクトと協力し、持続可能な農業の実現に向けて、より使いやすいパッケージや製品・サービスの開発を進めていくとしている。

なお、この取り組みは、10月9日から11日に幕張メッセで開催される「農業WEEK(J-AGRI)」のDNPブースでも紹介予定とのことだ。