エヌ・シー・エヌは、無印良品初のSE構法による木造建築店舗「無印良品 唐津」「無印良品 日田」が9月にグランドオープンすると発表した。

無印良品 唐津

同物件は、良品計画が2店舗共にSE構法を採用した無印良品初の木造建築店舗で、かつ最高ランクの 「ZEB」認証(※)を取得した大規模建築となる。

床面積2,000平方メートル以上の大規模建築、木造化、年間の一次エネルギー消費量が正味ゼロまたはマイナスとなる「ZEB」認証(※)の取得を同時に実現しているとのことだ。

同物件に採用された「SE構法」は、大規模な木造建築物の技術を基に開発された技術であり、耐震性の高さに加えて、従来の在来工法では実現が難しい大空間を実現。

また、木材は鉄やコンクリート等の資材に比べて製造や加工に要するエネルギーが少ないことから、建物を木造化することで建設時のCO2排出量削減に貢献するとのことだ。

無印良品 日田

エヌ・シー・エヌは、木造かつ2,000平方メートル以上で、「ZEB」を同時に実現した設計は現時点で国内でも少ないことから、CO2排出量削減に努めた先駆的な取組みだと考えているという。

エヌ・シー・エヌとMUJI HOUSEは、今回の大規模木造店舗をスタートに、資源循環型・自然共生型・持続可能な社会の実現に貢献するため、「SE構法」による建築物の木造化・木質化を推進していくとしている。

■物件概要

無印良品 唐津
建設地:佐賀県唐津市
用途:店舗
構造:木造平屋建て(SE構法)
延床面積:2,430平方メートル
オープン:9月6日

無印良品 日田
建設地:大分県日田市
用途:店舗
構造:木造平屋建て(SE構法)
延床面積:2,625平方メートル
オープン:9月27日

(※)BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)における評価。ZEBとは「Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」の略称。快適な室内環境を実現しながら建物で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指した建物のことを指す。