DHLとGoogleは、持続可能な航空燃料(SAF)を使用したDHL Expressの国際輸送サービス「GoGreen Plus」活用について、パートナーシップを締結したことを発表した。
同パートナーシップは、アメリカ、アジア、ヨーロッパ市場におけるデバイス&サービス事業部が取り扱うGoogle製デバイスのエクスプレス輸送を対象としており、またDHLが推進する航空貨物輸送における脱炭素技術の積極的な活用策の一環となるという。
GoogleとDHL Expressは、2023年4月に開催された「DHL Era of Sustainable Logistics Global Summit」を機に話し合いを開始。
同サミットをふまえ、Googleは2023年6月、DHL ExpressとのSAFを活用した4カ月間のパイロットプロジェクトに関する協力に合意。同プロジェクトが成功を収めたことから、両社のパートナーシップが拡充され、今後のGoogle事業に「GoGreen Plus」の採用が決定したとのことだ。
2023年にDHL Expressが発売を開始した「GoGreen Plus」は、SAFを活用し利用者の貨物輸送から発生するCO2e排出量の削減を可能にするという。
「GoGreen Plus」で使用するSAFは、現在、DHL ExpressがBP社、Neste社、World Energy社と締結した業界最大規模の契約に基づき調達。
従来の炭素集約型の航空燃料やケロシンは、原油を原料とする一方、SAFは、使用済み食用油、廃棄物、水素など、循環型の再生可能原料から製造されているとのことだ。