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アシロは、「ベンナビIT」にて、15歳〜59歳の男女3,000人を対象にSNSでの誹謗中傷に関する調査を実施し、結果を公表した。
■8割以上がSNSを普段から利用しており半数以上は書き込みも行う
15歳から59歳の男女3,000人を対象として、「普段どのSNSを利用(閲覧)しているか?」と質問したところ、最多は2,019人の「YouTube」となった。
その後に1,778人が回答した「LINE」が続き、4番目となる1,414人の「Instagram」まで1,000人を超える回答が続く結果に。
他方で15.6%にあたる469人が「SNSは利用(閲覧)しない」と回答していることから、84.4%の人が普段からSNSを利用していることがわかる。
続いて、上記質問でSNSを利用すると回答した2,531人に対して「SNSに書き込み(投稿・コメント・リプライ等を含む)をしたことはあるか?」と質問したところ、53.1%が「ある」と回答。普段からSNSを利用する人のうち、半数以上は閲覧だけではなく、発信にも利用していることがわかった。
■ほぼ全ての人が誹謗中傷の書き込みにならないように気をつけている
SNSを利用すると回答した2,531人に対して「SNSを利用する目的は何か?」と質問したところ、1,797人が「情報収集のため」と回答し最多に。
一方で704人が「家族・友人同士の近況報告のため」と回答するだけではなく、434人が「自分の行動の記録のため」と回答しており、閲覧だけではなく情報の発信や記録のためにもSNSが利用されていることがうかがえる。
また、SNSに書き込みをしたことがあると回答した1,343人に対して「SNSで書き込み(投稿・コメント・リプライ等を含む)をする際、誹謗中傷にならないよう気をつけているか?」と質問したところ、54.7%が「とても気をつけている」と回答。
「まったく気をつけていない」と回答した人は3.6%に留まり、実に96.4%は、自分の書き込みが誹謗中傷にならないように配慮している結果となった。
■誹謗中傷の書き込みが犯罪になるかもしれないことの認知度は7割弱
続いて、15歳から59歳の男女3,000人を対象として「SNSでの誹謗中傷にあたる書き込みが「名誉毀損罪」や「侮辱罪」等になる可能性があるのを知っているか?」と質問したところ、69.2%の人が「知っている」と回答。
昨今はSNSでの誹謗中傷に関する事件やニュースを耳にすることが多いためか、半数以上の人が認知している結果に。
一方で、同じ人を対象に「SNSで誹謗中傷をされたら、どこへ相談すべきか、どう対処するのが適切なのかを知っているか?」と質問したところ、「知っている」と回答した人は25.0%に留まり、多くの人がSNSでの誹謗中傷の対処方法を認知していないことがわかった。
■10人に1人はSNSで誹謗中傷を受けたことがあり人格の否定が多い
続いて、普段からSNSを利用すると回答した2,531人に対して「SNSで自分が傷つくような書き込み(投稿・コメント・リプライ等を含む)をされたことがあるか?」と質問したところ、13.0%が「ある」と回答。
多くの人は誹謗中傷を受けたことがないと回答しているものの、10人に1人以上が、SNSでの誹謗中傷被害に遭っている結果に。
また、SNSでの誹謗中傷を受けたことがある人の中から、無作為に選定した150人に対して「受けた誹謗中傷の内容」を質問したところ、94人が「人格を否定するような悪口(頭が悪い、育ちが悪い、ブサイクなど)」と回答。
誹謗中傷を受けた人のうち、3人に2人は人格を否定されている事実が明らかとなった。
■8割以上が対処をしたが効果があったケースは6割弱に留まる
続いて「誹謗中傷をされた際、どのように対処をしたか?」と質問したところ、67人が「ブロックやミュートなどで誹謗中傷の書き込みを見えなくした」と回答し最多に。
次点で57人が「SNSの通報・報告機能を使って通報した」と回答していることから、まずはSNSやアプリ上の機能を活用して対応していることがわかり、何かしらの対処をした人の合計は84.7%となった。
さらに、上記の質問で書き込みをした相手に働きかける対処をした人に対して「対処して誹謗中傷はどうなったか?」と質問したところ、42.9%が「書き込みは削除された」と回答し最多となった。
16.5%の人は「書き込みが削除され、投稿者に何かしらの制裁もできた」と回答しており、59.3%の人は対処した成果が出たといえる結果に。
また、「書き込みが削除され、投稿者に何かしらの制裁もできた」と回答した人に対して具体的な制裁内容を質問したところ、100万円〜200万円の範囲内で慰謝料請求をしたケースなどがうかがえた。
■対処しなかった人の半数以上は「対処しても無駄」と判断している
続いて、「誹謗中傷をされた際、どのように対処をしたか?」という質問に対して「何もせず対処しなかった」と回答した23人に対して、「対処しなかった理由」を質問したところ、半数以上にあたる12人が「対処しても無駄だと思ったから」と回答。
また、4人が「どう対処すればよいかわからなかったから」、3人が「どこに相談すればよいかわからなかったから」と回答しており、同社は、SNSでの誹謗中傷を受けた際の対処方法に関する認知拡大に課題があることが判明したとしている。
【調査概要】
調査対象:15歳~59歳の男女3,000人
性別割合:10代(600人)20代・30代(各年代800人)40代・50代(各年代400人)
調査方法:Freeasyを用いたインターネットリサーチ
調査日:2024年6月4日~2024年6月5日
<参考>
出典:ベンナビIT(株式会社アシロ)『SNSでの誹謗中傷に関する調査』