大和ハウスグループの大和物流は、大阪府門真市において開発を進めていた物流施設「大阪北物流センター」が竣工し、稼働を開始したことを発表した。
同社は輸送距離の短縮による輸送の安定化を図るため、全国各地の物流センターネットワークを広げており、今回物流需要が特に高い大阪中心部での基盤強化を図るため、大阪府下で8拠点目となる同センターを開設。
同センターは、近畿自動車道や第二京阪道路、大阪外環状線(国道170号線)などの主要道路へのアクセスに優れ、大阪府中心部および関西エリア全域への交通の便がよく、延床面積約9,000坪で大型トラック30台が同時接車可能だという。
大型物流センターとしての充実した施設仕様を活かし、主にメーカーや流通、小売業者向けの3PL(※1)拠点として運営していく方針とのことだ。
同センターの一部では、全国にスポーツショップなどを展開する「アルペングループ」の関西エリアのTC拠点(※2)として運営し、関西2府4県(大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・和歌山県・滋賀県)のアルペングループの各店舗(約60店舗)向けの商品仕分けと輸配送の物流機能を担うとしている。
店舗配送では、アパレル店舗チェーンを展開する荷主企業とアルペングループとの共同配送(※3)を実施し、積載率の向上と輸送コストの変動費化(※4)を図るとのことだ。
■施設概要
名称:大阪北物流センター
所在地:大阪府門真市北島東町4番18号
敷地面積:14,742.20平方メートル(4,459.52坪)
延床面積:30,080.75平方メートル(9,099.43坪)
構造・規模:鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造)・地上5階建て(2階は事務所のみ)
バース形状:高床式(H=1.0メートル)/接車台数30台
床荷重:各階1.5トン/平方メートル
梁下有効高:各階5.5メートル
搬送設備:貨物用エレベーター3.6トン3基、4.6トン1基/垂直搬送機1.5トン2基/ドッグレベラー4基
アクセス:
<車>
・第二京阪道路「第二京阪門真インターチェンジ」から約2.5キロメートル
・「寝屋川南インターチェンジ」から約2.7キロメートル
・近畿自動車道「大東鶴見インターチェンジ」から約2.6キロメートル
・「門真インターチェンジ」から約3.0キロメートル
<公共交通機関>
大阪メトロ長堀鶴見緑地線「門真南駅」から約1.8キロメートル
京阪電気鉄道京阪本線「大和田駅」から約2.7キロメートル
大阪モノレール「門真市駅」から約3.1キロメートル
JR東西線学研都市線「住道駅」から約4.3キロメートル
(※1)荷主企業に代わる第三者として、物流を設計・提案し、包括的に受託する事業形態
(※2)商品の仕分けや配送荷物の積み替え作業を行う拠点
(※3)複数の企業の荷物をひとつの車両で配送すること
(※4)送ルートごとの価格を固定化せず、物量による価格の変動を行うこと