JR東日本グループは、新宿駅南改札内コンコースに空間全体を統一的に演出可能な唯一無二のイマーシブなメディア空間「新宿BBB(スリービー)」を4月15日に全面開業すると発表した。
同空間は、3つの特徴的な大型サイネージを駅構内に配置することで空間全体をジャックできる独自性の高いメディア。
世界最多の乗降客数を誇る新宿駅を利用する人に向けて、空間全体でダイナミックな広告や空間演出などのコンテンツを放映することで、圧倒的なリーチと強く記憶に残るメッセージが届けられる唯一無二のメディアとしての存在価値の確立を目指すとのことだ。
また、東京都のキャップ&トレード制度等を活用し、新宿駅東西通路の「新宿ウォール456」(※)と合わせてCO2排出量を実質ゼロにした「ゼロカーボンメディア」として運用するとしている。
■「新宿BBB」の役割
●ダイナミックな映像表現例:世界の海を繋ぐ「BEYOND AQUA」
空間全体を統一した象徴的な演出として、様々な海域の生物が同じ空間で自由に泳ぎまわり、圧倒的なディテールを通して生命の美しさを表現する「BEYOND AQUA」を制作。イマーシブなメディア空間の特性を最大限活かした環境演出を楽しめるという。
●地域・沿線の魅力発信:旬なクリエイター8名との共創で描き出す「#MEETinSHINJUKU」
SNSを中心に活躍する8名のクリエイターが「新宿駅を利用し、新宿の街で過ごす人々の日常」をテーマに描き下ろし。イラストレーションと実際のスポットが重なり合うコンセプトで構成され、新宿の人気スポットを紹介し、新宿で得られるかけがえのない時間や駅を起点とした豊かな生活の魅力を伝える。
●観光などの移動需要喚起:新宿駅発着の中央線特急の旅の魅力を発信する「感動のまんなかへ。中央線特急の旅」
中央線特急の沿線である信州・甲州エリアの自治体や事業者と連携して厳選したおすすめの観光スポットを特集し、地域との繋がりが体感できるメディアコンテンツ。横長のBELTの形状を活かしたE353系が往復で走り抜けるシーンも見どころだという。5月上旬(予定)からは続編として夏編を放映するとのことだ。
(※)新宿ウォール456とは2021年5月から新宿駅東西自由通路で放映を開始している全長45.6メートルの大型サイネージと柱及び天井の照明、音響装置を含む一体的な空間を指す