日本郵便、西日本旅客鉄道、大阪ターミナルビル、JTBおよび日本郵政不動産は、旧大阪中央郵便局跡地を含む大阪駅西地区において開発を進めてきた「JPタワー大阪」が竣工したと発表した。

また、同建物内の商業施設「KITTE大阪」のグランドオープン日が7月31日に決定したとのことだ。

「JPタワー大阪」は、今後とも周辺施設との連携を図りながら、JR大阪駅周辺の発展と賑わいの創出、地域の価値向上に貢献していくとしている。

大阪駅西地区に「JPタワー大阪」施工

■「JPタワー大阪」概要

「JPタワー大阪」は、オフィス、商業施設「KITTE大阪」、劇場、ホテルといった様々機能を備えた大型複合施設。

「JPタワー大阪」フロアマップ

JR大阪駅西口に直結し、建物を南北に貫通する通路やJR大阪駅からサウスゲートビルディングを経由して接続する歩行者デッキ、通り沿いの各ビルをつないでいる西梅田地下歩行者道路「ガーデンアベニュー」との接続など、「KITTE大阪」を介して立体的な梅田西側エリアへの新たな歩行者ネットワークが誕生。

歩行者ネットワークイメージ(JR大阪駅南側から)

また、施設内には4つの多目的広場やアトリウムにJR高架下貫通通路(JR大阪駅西口直結)と連絡する南北貫通通路を設け、公共空間として提供するほか、イベントスペースや災害時の一時避難場所としての活用が可能で、街の機能向上に寄与するとしている。

多目的広場イメージ(南東角)・南北貫通通路 北側入口イメージ(JR大阪駅西口から)

●多様なニーズに対応した新時代のオフィス

オフィスフロアは西日本最大級の基準階貸室面積約4,000平方メートルを誇る整形・無柱空間で、テナントのニーズに合わせたフレキシブルなオフィスレイアウトが可能。最小分割は約130平方メートルで、小規模オフィスのニーズにも対応。

また、利便性・アクセス性を活かし、本社機能から営業所としての利用まで多様なオフィスが実現可能。貸室内の一部には、給排水設備があることから、オフィス内にカフェなどを併設できるという。

さらに、ワーカー専用のオフィスサポート機能を用意。オフィスロビーのある9階には、居心地の良い開放的な空間で、健康的な食事を低価格で提供するダイニング、自然を感じてリラックスできる屋上庭園、仕事の前後などにリフレッシュできるフィットネスやサウナを設置。

オフィスロビー・屋上庭園

●劇場「SkyシアターMBS」

施設内には、自由度の高い舞台機構と最新設備を備えた1,289席の劇場で、演劇・ミュージカル・音楽・演芸など国内外の一流エンターテインメントを提供する「SkyシアターMBS」が開業したとのことだ。

舞台・ロビー

■「KITTE大阪」概要

「KITTE大阪」は、まだ知らない、まだ体験したことのない日本各地の魅力的なヒト・モノ・コトを集め、日本の良さを発見・再認識できる場所になることを目指したいとの想いから「UNKNOWN」をコンセプトとした商業施設。

地下1階から6階までのフロアには、飲食・物販・サービスの店舗が入り、体験する出会いを通して、知的好奇心を刺激し、ワクワクできる施設を目指すとしている。

KITTE大阪

●飲食
地下1階の横丁ゾーン「うめよこ」には、九州各地の絶品が楽しめる「角打ち 小野の離れ」など関西初出店の繁盛店が多数出店。

4階・5階のレストランフロアには、日本初進出のシンガポール・チャイニーズ「東寶」をはじめとした魅力的なレストランが多数集結するという。

●物販
日本各地のアンテナショップが集結する2階「Feel JAPAN Journey」には、北陸3県「富山・石川・福井情報発信拠点『HOKURIKU+』」、高知県「高知県関西あんてなショップ(仮)」、鹿児島県「かごしま屋」、岡山県倉敷市「クラシキ」などが出店。

3階には、「石見銀山 群言堂 暮らしの旅へ」、「豊岡鞄」、「今治浴巾」など、日々の暮らしをちょっと贅沢にしてくれる「MADE IN JAPAN」のショップが並ぶという。

●サービス
劇場「SkyシアターMBS」のエントランスにつながる6階には、「GiGO」の新業態であるアミューズメント&BARやカフェ、クリニックなどが出店するほか、1階には「大阪中央郵便局」と「ゆうちょ銀行大阪支店」が開業するとのことだ。

■建物概要

建物名称:「JPタワー大阪」
所在地:大阪府大阪市北区梅田三丁目2番2号
敷地面積:約12,920平方メートル
延床面積:約227,000平方メートル
事務所貸室面積:約68,000平方メートル(約20,570坪)
商業施設貸室面積:約16,000平方メートル(約4,840坪)
階数:地上39階、地下3階、塔屋2階
用途:オフィス、商業施設、劇場、ホテル
高さ:約188メートル