学研ホールディングスグループのベンドは、同社が運営する「スキルアップ研究所」にて、「介護職におけるリスキリングへの取り組みに関する実態調査」を実施し、その結果を公表した。

■介護業界にリスキリングが必要だと考えている人の割合

今後の介護業界にリスキリングは必要だと思うか聞いたところ、91.0%の人が「必要」「どちらかといえば必要」と回答し、リスキリングの重要性は介護業界においても非常に高いことが分かった。

介護業界にリスキリングが必要だと思うか

■リスキリングへの取り組み率

次に、現在リスキリングをしているか聞いたところ、49.3%の介護職経験者が「積極的に取り組んでいる」「少し取り組んでいる」と回答し、必要性を感じる人の割合との乖離が明らかになった。

現在リスキリングをしているか

■介護現場のリスキリング環境の現状

会社から取得するべきスキルや資格は明示されているか聞いたところ、約6割が「いいえ」と回答。

会社から取得するべきスキルや資格は明示されているか

勤務先の会社はリスキリングのための社内研修が実施されているかという質問には57.7%と半数超が「いいえ」と回答した。

勤務先の会社はリスキリングのための社内研修が実施されているか

また、勤務先の会社はリスキリングがしやすいような雰囲気だとと感じるか聞いたところ、54.5%と半分以上が「いいえ」と回答し、介護業界においてリスキリングの潮流はまだまだ及んでいないことが分かった。

、勤務先の会社はリスキリングがしやすいような雰囲気だとと感じるか

■リスキリングのために求められていること

介護職経験者にリスキリングに取り組むために求めることを聞いたところ、「学習する時間を確保するための勤務体制」「資金の援助」などが多くあがった。

必要性を感じつつも、時間や経済面がネックとなり、なかなかリスキリングに取り組めない現状が浮き彫りになった。

リスキリングのために求めていることは何か

【調査概要】
対象者:介護業界で働いた経験がある方(離職者も含む)
対象地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年3月13日〜3月20日
回答数:156

<参考>スキルアップ研究所「介護職におけるリスキリングへの取り組みに関する実態調査