女子大生マーケティング会社であるKIRINZは、都内46大学の女子大生500名を対象に「アルバイト・収入」に関するアンケート調査を実施、2019年3月25日にその結果を発表した。

この調査は、2019年2月15日~3月1日に行われ、都内大学に在学している女子大生を対象にインターネットで調査した。

それによると、女子大生のアルバイト先トップは「飲食店」で、月収100万円越えの女子大生も存在していることがわかった。

約3割近くの女子大生が飲食店でアルバイト

まず、行っているアルバイトの内容を聞いた。その結果、1位には「飲食店」が183票でランクインした。定番のアルバイトとして約3割近くの女子大生が飲食店(居酒屋、レストランなどを含む)でのアルバイトをしていているということがわかった。

2位には「していない」が54票でランクインした。約1割の女子大生はアルバイトをせずに実家からの仕送りで生活をやり繰りしたり、単発のアルバイトなどでお小遣いを稼いでいることがわかった。

3位にはこちらも大学生のアルバイトとして定番の「塾講師」が38票ランクインした。全員が家庭教師ではなく塾で講師をしていると回答した。

注目されるのは7位に、時給が高く、飲みの場でお金を稼げる「ガールズバー」が15票でランクインしたことだ。また10位の「撮影モデル」7票は、美容室の作品撮りとしてのサロンモデルやWEB、SNSなどの広告用の撮影モデルとしてアルバイトをしている女子大生が少数いることがわかった。

また、ランクイン外には「法律事務所」、「Apple Store」、「化粧品販売」などもいる中で、「配信」というライブ動画配信アプリ内での課金システムによるいわゆる “投げ銭”で稼いでいる女子大生など、情報・IT化が進むとともにワークスタイルの変化として「撮影モデル」や「配信」等、大学生のお金の稼ぎ方も多様化していることがわかる結果となった。

次に、アルバイトを始めたきっかけを聞いた。その結果、やはり「お小遣いを稼ぐため」が174票で1位にランクインした。生活費を稼ぐため、好きなブランドの服を買うため、自分自身のお金を貯金するためなどの意見が多かった。大学生になり自分でお金を支払う場面が増えることも理由に、高校を卒業しアルバイトとして社会活動に足を踏み入れるタイミングで自分用の口座を持ち、自分用にお金を貯め始める女性が非常に多いことがわかった。

2位には「友達がいるから・友達に誘われて」が52票でランクインした。3位の「大学の紹介」27票は学業との両立や健康管理、事故防止の観点から大学が公式に紹介するアルバイト先を選んでいる女子大生が1割弱だった。

その他、“接客の基本を学びたいと思った”、“弁護士になりたいから”、“大学で学んでいる中国語を生かしたかった”などの意見もあった。自分の就職に直結する職場やコミュニケーションなどの経験を重視して接客業を選ぶなど、社会勉強としてアルバイト先を選択する女子大生が多くいることがわかった。

また、アルバイト先を選ぶ基準として1位に「時給」が205票でランクインした。2位には「友達がいるから・友達に誘われて」をきっかけにアルバイトを始める人が多かったことからもわかるように「楽しさ・人間関係・環境」が121票でランクインした。

通学する大学最寄り駅の路線沿いなど、通いやすさを重視した「場所」が34票で3位だった。また、4位と6位には、先前述したアルバイトで社会勉強をするため、就職に役立たせたいなどの理由から「仕事内容」(32票)、「成長できるか・今後役立つか」(18票)がランクインした。

5位には授業やサークル、イベントごとなど大学生の都合に合わせやすい「シフトの融通が効く」が22票でランクインし、意外にも「制服の可愛さ・髪型の自由度が高い」(8票)は、アルバイト先を選ぶ基準としての優先順位は低いことがわかった。

そして、「時給はいくらですか?」という質問に約5割の回答で1位だったのが「1000円~1199円」、2位は約2割の女子大生が「1200円~1399円」と回答した。その上で「月々いくら稼いでいますか?」という質問には「7万1000円~8万円」が約2割(94票)の回答で1位にランクインした。

2位は「8万1000円~9万円」の90票、3位に「6万1000円~7万円」が69票でランクインした。誤差はあるが週3~4のぺースでアルバイトをしている女子大生が多くいることがわかった。

中には「20万円以上」と回答する女子大生もいた(7票)。芸能の仕事をしながらInstagramなどのSNSでインフルエンサーとしてPRの仕事をしたり、先述したライブ配信などで稼ぎ、合計月収100万円超えという例もみられた。

2%の女子大生がパパ活の経験あり

また、インターネットを中心に「パパ活」という存在が明るみに出てから3年ほど経ち、今では「ママ活」という言葉まであたりまえに耳にするようになってきた昨今、今回のアンケート「パパ活をしたことはありますか?」という質問には2%の女子大生が「ある」と回答した。

そして、「パパ活に関してどう思いますか?」という質問には、批判的な意見が目立つ中、「利害が一致しているなら問題ない」「そういう生き方もある」などの回答もあった。中には「ちょっと興味はある」、「性関係が無ければ是非したい」といった肯定的ともとれる回答もあった。

デートや食事をするだけで経済的援助を受けられる「パパ活」もあれば、性関係を持つ「パパ活」もあり、受けられる援助金額の相場も変わってくることや、定期的に会う“固定パパ”や不定期で会う“都度パパ”という区分けも存在するといった意見も寄せられた。

「パパ活」という定義が人によって曖昧な中、性関係の有無に関わらず、やはり全体的には「危ぶない」、「身体を大切にすべき」、「気持ち悪い」などの否定的な回答が多く寄せられた。

飲み会に参加するお礼として男性が女性に謝礼を払う「ギャラ飲み」についてのアンケートで、「ギャラのみをしたことがありますか?」という質問には5%の女子大生が「ある」と回答した。(「単発のアルバイト」に含む)「したことがある方は一度の飲み会で最高いくらもらえましたか?」という質問には「1,500円」といった比較的安価な謝礼から「1万円」、さらには「5万円以上」という高額な回答も挙がった。

<参照元>
「女子大生の月収は最高100万円超え!新たに「パパ活」や「ギャラ飲み」という収入源も! Z世代におけるお小遣い稼ぎとは?」