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2019年3月19日、楽天インサイトが、「元号に関する調査」の結果を公開した。調査期間は、2019年2月13日〜14日。全国に住む、20歳~69歳の男女を対象に、1,000サンプルを調べている。リサーチ結果の主なトピックは以下の8点。
- 改元後の新たな時代への期待。平成生まれで6割と、昭和生まれに比べ10ポイント高い
- 改元後に期待することは、「景気回復」がトップ。30代は「子育て環境の改善」にも期待
- 新元号への期待は、「響きがよい」「親しみやすさ」「書きやすさ」
- 3つの元号を経験する”昭和生まれの人”。「歳をとったと感じる」が5割を超える
- 改元を機にしたいこと。平成生まれで「貯蓄や投資をする」が多い
- 生まれ変わるなら「昭和に生まれたい」が約5割
- 「平成」という時代を振り返って、4割弱が「まあまあよかった」と回答
- 「平成」の日本でもっとも変化したと感じるものは「電話やインターネットなどの通信環境」
改元後の新たな時代への期待。平成生まれで6割
調査ではまず、「改元後の新たな時代に対して、期待したいことがあるか」を聞いている。
結果、半数以上の人が「ある」(52.3%)と回答した。
年代別に見ると、平成生まれは「ある」が60.6%。昭和生まれ(50.6%)と比べて、10ポイント高い。性年代別に見ると、男性20代の「ある」(66.3%)がもっとも多くなっている。
男性では50代から年代が若くなるにつれて、期待したいことが「ある」のスコアが高くなる傾向がみられた。
改元後に期待することは、「景気回復」がトップ
次に、「改元後に期待すること」について質問した。
「景気回復」(68.8%)と回答した人がもっとも多い。次いで「賃金上昇」(50.9%)、「少子・高齢化問題解決」(46.8%)とつづく結果となった。
年代別で見ると、「景気回復」と回答した人は、30代(83.7%)でもっとも多かった。8割を超えている。「賃金上昇」については、は20代(67.7%)と30代(63.0%)がともに6割を超える高さだ。
また、30代は「子育て環境の改善」(68.5%)が高いのが特徴。全体(39.6%)と比べ、スコアが約29ポイント高い。
同社は、「若い世代では実生活に密接に関係する課題に対する期待が強い傾向が見られる一方で、年代が高くなるにつれて『自然環境保護・保全』への意識が高くなる傾向もうかがえた。」と分析している。
新元号への期待は、「響きがよい」「親しみやすさ」「書きやすさ」
「新しい元号に対して、何を期待するか」についても調べている。
もっとも多い回答は、「響きがよい」(49.1%)。次いで「親しみやすい」(41.1%)、「書きやすい」(37.6%)とつづいた。
性年代別で見ると、女性20代と女性50代(それぞれ67.1%、63.6%)で「響きがよい」が6割を超えた。一方で、男性20代、男性40代、男性50代(それぞれ45.0%、48.3%、38.8%)では5割以下にとどまっている。
また、女性20代で「書きやすい」(59.2%)が高い。全体(37.6%)と比べ。スコアが22ポイント高くなっている。
全体的に意味や由来よりも、響きや親しみやすさ、書きやすさといった感覚的なものを期待する様子がうかがえるという。
“昭和生まれの人”。「歳をとったと感じる」が5割超
続いて行われたのが、”昭和生まれの人”を対象とした調査だ。「3つの元号を経験することについて、どのように感じるか」聞いている。
もっとも多かったのは、「歳をとったと感じる」(53.9%)という回答。
次いで「3つの元号を経験するとは想像していなかった(驚いた)」(37.2%)、「新しい時代を生きることが嬉しい」(23.7%)となっている。
改元を機にしたいこと。平成生まれで「貯蓄や投資をする」が多い
「改元を機にしたいこと」は何だろうか。
調査では、「特になし」(54.8%)と回答した人がもっとも多かった。
改元を機にしたいことがある人をみると、「生活習慣を改める」(16.3%)と回答した人が一番多い。次いで「旅行に行く」(15.9%)、「人との新しいつながりをつくる」(14.1%)となっている。
性年代別で見ると、男女ともに若い年代で、したいことが多岐に渡る傾向がみられた。また、年代が高くなるにつれて、したいことが少なくなっている。
生まれ変わるなら「昭和に生まれたい」が約5割
もし生まれ変わるなら、どの元号の時代に生まれたいだろうか。
調査で質問したところ、「昭和」(48.1%)がトップとなった。「平成」が30.2%でつづく。
年代別で見てみると、20代(61.5%)は「平成」がもっとも多い。40代から60代は、「昭和」(40代:56.1%、50代:54.3%、60代:55.6%)がそれぞれ5割を超える。
各年代とも、もし生まれ変わるなら、自分の生きた時代にもう一度生まれたいと思っているようだ。
「平成」という時代を振り返って、4割弱が「まあまあよかった」
調査では、「平成」という時代を振り返って、どう思うかについても聞いている。
もっとも多かったのは、「まあまあよかった」(37.3%)とする回答。4割弱を占めている。「よかった」(14.1%)と「まあまあよかった」(37.3%)と回答した人の合計は、51.4%だ。
性年代別で見ると、「よかった」は、男性20代(31.3%)と女性20代(31.6%)で3割を超えた。
女性では、年代が若くなるにつれて「よかった」と回答する人が多くなる傾向がみられる。
「平成」の日本でもっとも変化したと感じるものは「電話やインターネットなどの通信環境」
調査では最後に、「『平成』の日本において、もっとも変化したと感じるもの」について質問した。
「電話やインターネットなどの通信環境」(68.8%)と回答した人がトップ。次いで「家族の形態」(6.3%)、「人とのつながり」(6.1%)となっている。
年代別では、「電話やインターネットなどの通信環境」は40代(74.3%)、50代(74.1%)でそれぞれ7割を超える結果となった。
<出典元>
「元号に関する調査」
Rakuten Insight