三菱ケミカルグループは、植物由来の生分解性樹脂「BioPBS™」が、日本バイオプラスチック協会(以下、JBPA)の「海洋生分解性バイオマスプラ」認証を11月に取得したと発表した。
JBPAの海洋生分解性プラ識別表示制度では、海洋での生分解性および安全性を確認したプラスチック製品を認証・登録しており、バイオマスプラスチック度が25%以上の場合は「海洋生分解性バイオマスプラ」として認定される。今回三菱ケミカルグループは、BioPBS™の「FD92」グレードで「海洋生分解性バイオマスプラ」の認証を取得したとのことだ。
BioPBS™は、三菱ケミカルが開発し、基本特許を有する植物由来の生分解性樹脂で、自然界の微生物によって水と二酸化炭素に分解されるという。タイPTT Global Chemical社と折半出資するPTT MCC Biochem Company Limitedで製造しており、低温ヒートシール性・柔軟性などが他の生分解性樹脂より優れているため、食品包装材やカトラリー、釣具などで採用が広がっているとのことだ。
三菱ケミカルグループは、今回の認証取得を契機にさらなるBioPBS™の展開を目指し、これからも高付加価値な機能商品の供給とともに、サステナブルな社会の実現に貢献していくとしている。