富士通とPalantir Technologies Japan(以下、Palantir Japan)は、Palantir Technologies Inc.を含めた戦略的なグローバルパートナーシップの発展に向けた契約を締結した。
同パートナーシップに基づき、富士通はPalantirとともに、同社のAIとデータ統合機能を、富士通の社会課題解決に向けたグローバルソリューションである「Fujitsu Uvance」のデータ基盤として組み込むという。日本国内は2023年度内に、グローバルには2024年度よりサービスの提供を開始するとのことだ。
富士通とPalantirは2020年6月に、日本市場におけるDXの強化に向けて戦略的協業を締結。これにより富士通はPalantir Japanの日本における唯一のFlagship Technology Partnerとして、製造、電力、金融、公共分野における顧客のDXを支援してきたという。
今回の戦略的なグローバルパートナーシップ強化により、富士通は最適なソリューションを提供できる日本企業として唯一のStrategic Alliance Partnerとなり、富士通の社内実践事例と日本国内の導入事例のノウハウ、および富士通とPalantirのグローバル市場の顧客基盤を生かして、日本市場に加え北米、欧州、APACへ事業領域を拡大。
また、Palantirの様々なシステムに分散した大規模データを統合管理する「Palantir Foundry」を富士通の「Fujitsu Uvance」のデータ基盤として組み込んだサービスを開発し、さらにAIを活用する「Palantir AIP」や先進的なデータ統合・活用技術を融合させて提供するという。
これにより、組織や企業間で分断されたプロセスやデータをつなぎ活用することで、企業や組織間でのクロスインダストリーの協力を活性化し、画期的な解決策やインサイトを導き出すとのことだ。まずは社会課題解決、ビジネス変革に貢献するESG経営やSCM領域のサービスを提供し、順次、対象領域を拡大していくとしている。