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JR東日本、新幹線早期地震検知システムを改良 緊急停止時間を平均2.6秒短縮

JR東日本は、新幹線早期地震検知システムの改良により、緊急停止時間を平均2.6秒短縮できると発表した。

新幹線早期地震検知システムは、地震発生時に新幹線を速やかに緊急停止させるためのシステム。地震計で観測した地震動に基づき、地震規模を推定し、推定した地震規模に応じた範囲の新幹線をS波到達前に緊急停止させる。

新幹線早期地震検知システム

今回、公益財団法人鉄道総合技術研究所(鉄道総研)の研究成果に基づき、地震検知後に地震規模を推定するプロセスを改良。

従来は、P波の振幅の大きさから地震規模を推定していたが、今回の改良では、P波の振幅の大きさと時間変化を考慮した推定式を用いることで、より正確な地震規模を推定できるようになったという。

P波によるマグニチュード推定方法の見直し(イメージ)

JR東日本によると、過去3年間のP波検知による緊急停止13地震において検証した結果、P波検知から送電停止までに要する時間が現行式の平均3.9秒から改良式では1.3秒と、平均2.6秒短縮できることがわかったとのことだ。

推定式改良による導入効果(イメージ)

JR東日本は、今回の改良により、新幹線の地震対策が一層強化されるとしている。改良された新幹線早期地震検知システムは、2024年3月からの使用開始を予定しているという。

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