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YKK APは、全国各地の計500人を対象に「窓と結露に関する意識調査」を実施し、その結果を公表した。
■窓の結露を経験したことのある人は77%。経験者のうち窓の結露に悩んだことがある人は68%。
冬の時期、現在住んでいる住居でどんな悩みがあるか聞いたところ、第1位は「光熱費がかさむ(暖房費など)」で39%、第2位は「窓に発生する結露」で36%、第3位は「室内が寒い」で35%だった。
また、上位に挙がった「結露」に関連し、家の窓の結露を経験したことがあるか聞くと、全体の77%が「ある」と回答。地域別にみると最も多かったのが東北地方で91%、次に北海道地方で87%と、寒さが厳しい地域では窓の結露を経験している人が特に多い結果に。
続いて、窓の結露を経験したことがあると回答した人に対して、家の窓の結露で悩んだことがあるかを聞くと、68%が「悩んだことがある」と回答し、地域別に見ると最も多かったのは近畿地方で78%だった。
■窓の結露によるカビの健康被害について具体的に知っている人は10%にとどまる。
家の窓の結露を経験し、悩んだことがあると回答した人に対して、窓の結露に対してどんな悩みがあるか聞いたところ、68%が「カビが発生する」と衛生面での悩みを挙げた。
他にも57%が「カーテンが濡れる」、45%が「掃除が大変」を挙げ、お気に入りのインテリアや部屋への影響に悩んでいることが明らかに。
次に、窓の結露から発生したカビによる健康被害について知っているかを聞くと、「具体的に知っている」と答えたのはわずか10%にとどまった。また、42%が「知らない」、48%が「聞いたことがある程度」で、カビの発生に悩みつつも、90%の人は健康被害について具体的に知らないという事実が浮き彫りになった。
■「毎日結露する窓には浴室の排水溝と同じくらいカビがいる」という事実に対し、94%が「知らない」、「聞いたことがある程度」。結露対策に有効な「内窓」や「断熱窓」を取り入れている人は少数。
カビの健康被害や認識について更に実態を明らかにするため、毎日結露する窓には浴室の排水溝と同じくらいカビがいるという事実を知っているか聞いたところ、、94%が「知らない」または「聞いたことがある程度」と回答。
また「窓の結露対策」についても「対策をしていない」人が75%で、対策をしている人はわずか25%と結露の悩みに対処できている人は少ないことが明らかに。
続いて「窓の結露の対策術」を聞くと、「窓の水気をふき取る」が33%、「こまめに換気する」が26%といった手軽なアクションが上位にあがった。窓の断熱性を高め結露を生じにくくする「内窓をつける」「断熱性の高い窓に交換する」といった、窓自体に工夫をしている人は少数にとどまる結果に。
■補助金を使って窓リフォームをしてみたいと考える人は約半数!窓リフォームをしたいと思うメリット1位は「光熱費が削減できる」
自宅の窓はリフォーム可能だと知っているか聞くと、「知らない」「聞いたことはあるがよく知らない」という回答が63%を占め、そもそも自宅の窓がリフォームできることを知らない人が多数いることがわかった。
また、全回答者に対して、窓リフォームをしたいと思うメリットを聞くと、「光熱費が削減できる」が49%、「結露防止になる」が42%、「住宅の断熱性が向上する」が40%となり、家計の負担軽減や快適性の向上が窓リフォームの決め手になっていることが伺える。
続いて、窓リフォームを実施したことが無いと回答した人に、窓リフォームを実施していない理由を聞いたところ、「費用がかかりそう」という回答が65%で最多だった。一方で、補助金がもらえる制度が来年度もあればリフォームしてみたいか聞いたところ、「使ってみたい」「どちらかというと使ってみたい」と、前向きな人が約半数に。
窓リフォームは費用面がネックとなっており、それをカバーする補助制度があれば前向きに検討できる人も多くいることが伺える結果になった。
【調査概要】
調査名:窓と結露に関する意識調査
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国各地の20歳~69歳の男女計500人
※北海道/東北/北陸/関東甲信/東海/近畿/中国・四国/九州・沖縄の8エリア別に割付
調査期間:2023年9月15日~9月20日
<参考>YKK AP『「窓と結露に関する意識調査」を実施 約80%の人が「窓の結露」を経験し、経験者の約70%が悩んだことがあると回答/結露がもたらす健康被害について具体的に知らない人は全回答者の約90%に』