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e-ラーニングに関するサービスの様々なコンテンツを提供するイー・ラーニング研究所は、子どもがいる親を対象に「子どもの金融教育に関する調査」を実施し、結果を公表した。
1.9割以上の親が子どもへの金融教育を必要だと感じていることが判明。きっかけは「将来への不安」など
「子どもへの金融教育は必要だと感じるか」の問について、9割以上が「はい」と回答。
さらに、「子どもへの金融教育の必要性を感じたきっかけは何か」と聞いたところ、「将来の先行きが不透明な時代だから」が最も多く7割以上となっている。
次いで「働き方やライフスタイルが多様化しているから」、「貯蓄から投資の推奨が進んでいるから」、「キャッシュレス決済など、様々な支払い方法があるから」の順にそれぞれ半数以上の回答が続き、先行きの不透明な時代において変化に順応するための知識や行動の必要性を感じていることが伺える結果となった。
2.学校での金融教育の内容を把握している親はわずか1割にとどまる結果に。
「現在、学校でどのような金融教育が実施されているか知っているか」の問では、「はい」と回答した親はわずか1割程度にとどまり、子どもが学校でどのようなことを学んでいるか把握できていないことが判明。
また、「学校での金融教育を通じて子どもはお金の価値をきちんと理解できていると思うか」と聞いたところ、「いいえ」と「わからない」を合わせると約9割にのぼり、日常で子どもが金融知識を活用する場面や理解度を図るタイミング・手段が少ないことが要因の一つとして考えられる結果に。
3.金融教育テーマの中でも、親が特に子どもに必要だと感じるのは「貯蓄と資産運用」
「どの金融教育のテーマが特に必要だと感じるか」という質問では、「貯蓄と資産運用」が最も多く、次いで「需要と供給」、「ライフプランニング」が、それぞれ約6割の回答を集めた。
また、「学校で実施する金融教育として効果的だと感じる方法はどれだと思うか」という質問では、「ゲーム教材」、「体験型授業」が7割以上となり、実践形式で楽しく知識を身につけてほしいと感じる親が多いことがわかる。
4.日常生活での実践や将来的な安心を背景に、9割以上の親が家庭でも金融教育の実施を希望。
「家庭で金融教育を実施したいと思うか」と聞いたところ、9割以上の親が「はい」と回答。「家庭で金融教育を実施したい理由は何か」という質問では、1位「日常生活で実践できるようになって欲しいから」、2位「将来お金で困ってほしくないから」が上位となり、6割以上なった。
また、「学校での学びだけでは足りないと思うから」に加えて、「子どもと一緒に自分も学びたいから」、「親としても子どものお金の使い方を知っておきたいから」にも4割前後の回答が集まり、親自身が金融知識にあまり自信がないからこそ、子どもには今のうちから学ぶ機会が必要だと考えていることが伺える。
5.家庭で実施できる金融教育として「一緒に遊んで学べるゲーム教材」を希望する親が最多!
「家庭で金融教育を実施する場合、取り組みたいと思うことは何か」の問について、1位は「一緒に遊んで学べるゲーム教材の購入」、2位は「子ども名義での資産運用」、3位は「お小遣い帳の作成」という結果に。
また「特にどのようなタイミングで子どもに金融教育の知識を活用してほしいか」という質問には、「欲しい物を買うための計画を立てるとき」、「お年玉など、大きな金額のお金をもらったとき」、「お小遣いを渡すとき」などに回答が集まった。
子どもと一緒に楽しく学び、クリスマスやお正月などのイベントを通じて金融知識を活用してほしいと考える親や子どものために将来を見据えて資産運用をしたいと考えている親が多いことがわかる結果となった。
【調査概要】
調査方法:紙回答
調査地域:全国
調査期間:2023年10月3日~10月26日
調査対象:子どもを持つ親、親族に子どもがいる人計335人
<参考>
イー・ラーニング研究所調べ『2023年:子どもの金融教育に関する調査』