11月10日、JAXAと東京海上日動火災保険(以下、東京海上日動)とJAXAは、JAXA宇宙イノベーションパートナーシップ(J-SPARC)の枠組みのもと、宇宙産業に新規参入を検討する企業の後押しや、事業継続を支える「宇宙リスクソリューション事業」に関する共創活動を開始したことを発表しました。

東京海上日動は、小型ローバー「YAOKI」による月面探査を計画するダイモンは共同で、月面探査ローバーによる月面探査ミッションを対象に、予定していた月面探査のミッションを達成できない場合に月面までの輸送費用や月面探査ローバーの製造費用等を補償する「月保険」を開発した実績があります。

さらに、2023年9月には、宇宙往還機「Dream Chaser」や商業宇宙ステーションを開発するSierra Spaceと、三菱UFJ銀行、兼松とともにアジア太平洋地域における戦略的パートナーシップ契約を締結していました。

東京海上日動は、同社の宇宙保険分野での実績およびノウハウと、JAXAが持つ宇宙ミッションにおける技術的なリスクマネジメントのノウハウを組み合わせ、商業宇宙ステーション事業を第一段階のターゲットとして宇宙リスクソリューション事業を推進していきたい考えです。

【宇宙リスクソリューション事業のサービス例】
(東京海上日動にて、本共創活動の成果を利用し2024年度以降、段階的にサービス提供を開始予定)
① 民間商業ステーションの運用に関するリスクの定量評価
② 上記に関するリスク低減コンサルティング、保険商品・付帯サービスの提供
③ 宇宙スタートアップに対する包括的なリスクマネジメント手法の提供

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参考

東京海上日動とJAXA「宇宙リスクソリューション事業」に関する共創活動を開始