リクルートキャリアのリファラルリクルーティング支援サービス『GLOVER Refer』は、リファラル採⽤(社員に知⼈を紹介してもらい⾏う採⽤⽅法)に関する調査を実施し、「知人の会社に誘われたことがある」650名から回答を得た。
2019年3月4日にその結果を発表した。それによると、知人から、知⼈の会社に誘われた人のうち、実際に選考を受けた人は2人に1人だった。
調査概要
●実施期間:2018年3⽉23⽇(⾦)〜3⽉30⽇(⾦)
●調査対象:現在、正社員または契約社員として働いていて、知⼈の会社に誘われた経験のある人
●回 答 数 :650⼈
●調査⽅式:webを使⽤したアンケート
他の採⽤⼿法では採⽤できなかった⼈材へのアプローチに効果的
まず、知人に「⾃社にこないか?」と誘われた経験がある人のうち、その会社の選考を受けた人は54.8%と、2⼈に1⼈が選考に進んでいることが明らかになったという。
また、誘われた⼈からは、「評価されていることが嬉しかった」など、ポジティブなコメントが多くみられた。
「選考を受けた理由」については、70.2%が「以前から興味を持っていた訳ではなかった」と回答した。
転職者にとっては、「⾃分では想定していない選択肢との出会い」をもたらすことが多いという結果となった。
同社では、リファラル採⽤は「求職者も予期していなかった応募」へつながる可能性が⾼いことから、他の採⽤⼿法では採⽤できなかった⼈材へのアプローチに効果的であると考えられるとしている。
また、成功の鍵は、「社員に向けた経営情報の公開」がポイントとなるため、経営者を巻き込みながら、社員へ情報開⽰を進めることが求められると分析している。
直近3年以内に誘われたことがある⼈は全体の21%
直近3年以内に知⼈に⾃社にこないかと誘われたことがあるという⼈は全体の21%となった。
⼀⽅、企業⼈事を対象とした調査では、「リファラル採⽤の制度がある企業の割合は7割以上」という結果が出ており、同社ではリファラル採⽤が今後拡がる余地は⼤きいと考えられると推測している。
以下で、知⼈の会社に「誘われた際にどう感じたか」に対するいくつかのコメントを紹介する。
- 誘われたことをポジティブに感じた・選考を受けてみようと思ったコメント
- 信頼できる友⼈からの誘いだったので、本当に⾃分のためを思ってくれているのだと思った。
- ⾃分の能⼒や経験を存分に発揮し、評価される環境が⼿に⼊るかも知れないと感じた。
- この年でまったく職種の違う職場に必要とされるのは嬉しかった。
- 誘われたことをネガティブに感じたコメント
- 紹介だとプレッシャーを感じる。
- 転職を考えていたので、良い機会だと思ったが、友⼈との関係が崩れないか⼼配になった。
- その他のコメント
- 今の仕事に充実していたのでなんとも思わなかった。
- 正直に誘われたことは嬉しかったが、不安も強かった。
<参照元>
「知⼈に誘われた⼈のうち、2⼈に1⼈が応募そのうち7割は「興味がなかった」企業へ応募」
リクルートキャリア