日々の暮らしのなかにあるサステナビリティを紹介する特集「サステナブック」。第11回に登場するのは、“ビーガン王子”ことアレックス・デレチさん。食べることが大好きでおいしいヴィーガン食を探求するアレックスさんが、誰もがおいしく食べられる植物生まれのプリンを紹介。

【プロフィール】
ビーガン王子(アレックス・デレチさん)
“楽しく、美味しく、そして健康に”をモットーに、ヴィーガンをはじめとするサステナブルなアクションを発信しているファッションモデル。

動物性原料不使用「プッチンプリン」

——今回ご紹介いただく商品・サービスについてお聞かせください。

「植物生まれのプッチンプリン」を紹介します。動物性原料不使用で、卵も乳製品も使われていないんですが、通常の「プッチンプリン」と変わらない食感とおいしさです。もちろん“プッチン”も同じように楽しめます(笑)。

ヴィーガンの方や卵・乳製品にアレルギー(※)をお持ちの方を含め、誰もがおいしく食べられるかつ地球に優しい素敵なプリンです。何も言われずに食べたら通常の「プッチンプリン」だと勘違いしてしまうくらいおいしいですし、僕はスイーツが大好きなので、よく食べています。プリンひとつの選択でも負担なく“サステナアクション”につながります。

※アレルゲンフリーではありません。
※原材料に含まれるアレルギー物資(28品目中)大豆・アーモンドが含まれています。

——定番の人気商品に地球に優しい選択肢が増えるのは嬉しいですね!

原材料が違うだけで同じように大好きなものが食べられるのは、僕にとって理想的なヴィーガンスタイル。植物性のものを安く提供するのは難しい場合もあると思うのですが、こうした大きな企業が商品化してくれるのは嬉しいです!

サステナブルな取り組みについて「結局どうすればいいの?」と迷ってしまう方には、ヴィーガンとまではいかなくても、生活のなかに少しでも植物性のものを取り入れることをおすすめします。僕もこれには驚いたのですが、例えばハンバーガーをヴィーガンバーガーに変えるだけで、3,000リットルの水が節約できるといわれているんですよ。

私なりのサステナビリティ

——食事以外に取り入れているサステナブルなアクションはありますか?

洋服は古着を買うことが多く、リュックはAlchemy Goods(アルケミーグッズ)という自転車のタイヤをアップサイクルしたものを愛用しています。空気入れの穴の部分が残っていて、ユニークでかっこいいなと思っています。

生活消耗品などは、一回ごとにパッケージを捨てないといけないようなものではなく、なるべく大きくてたくさん入っていたりするものを買って、あまりゴミが出ないように工夫しています。

——高校生の頃からヴィーガンの生活を送っているようですが、ご自身にはどのようなメリットを感じていますか?

個人的には、太りづらく、胃もたれしないことや食べた後に眠くならないことで体がいつでも動ける状態にあると感じています。植物性の食事はコレステロールも気にならないですね。

最近の研究では消化もよく回復力が高められるといわれていて、スポーツ選手でもヴィーガン中心の食生活に切り替えている人がいるようです。

——日本と海外ではヴィーガンに対してどのような違いがありますか?

ドイツやイギリスのレストランでは、必ずヴィーガンメニューがありますし、スーパーの食品も豊富です。世界中に展開しているフランス発のスーパーCarrefour(カルフール)では、「私たちはヴィーガン食品を2倍にすることを誓います」と宣言していて、地球環境に対して責任のある食の必要性を訴えています。

日本では、ヴィーガンというと極端な思想であるイメージが残っているかもしれません。海外でも10年前までは日本と同じでしたが、今ヨーロッパではヴィーガン向けというよりもむしろ自分の健康や地球環境を考えた際の選択肢の一つであると認識されています。

今後ヴィーガンは日本にもどんどん広まるのではないでしょうか。特に日本のヴィーガン食はとてもおいしくてクオリティが高いので、ヴィーガンでない方にも選択肢の一つとしてぜひ食べてみて欲しいですね。スイーツが好きな方には、ルミネ新宿にあるwired bonbon(ワイアードボンボン)もおすすめです。見た目が可愛くておいしいヴィーガンスイーツがたくさんあります。

——今後、私たちはサステナビリティとどのように向き合うべきだと思いますか?

二つあります。一つ目は少しずつ取り組むことです。「ローマは一日にしてならず」じゃないですけれど、急にすべてを変えるのは難しいので、まずは一食だけでもヴィーガン食にしてみる。それを繰り返すうちに、植物性を中心にした食生活はそこまで難しいものではないと気づけるはずです。

二つ目は楽しむことです! 常においしいものを探したり、おいしいものを見つけたら友人にシェアしたり。楽しみながら取り組んでいきたいですね。