Appleは、新しいApple Watch Series 9を発表した。
同製品は、パフォーマンスと機能を向上させる新しいS9 SiP、新しいダブルタップのジェスチャー、より明るいディスプレイ、一段と速いデバイス上のSiriによる健康データへのアクセスと記録、iPhoneの「正確な場所を見つける」機能など、従来の製品より性能が向上しているという。
また、watchOS 10を搭載し、再設計されたアプリや新しいスマートスタック、新しい文字盤、新しいサイクリングとハイキングの機能、心の健康をサポートするツールなどを提供するという。
さらに、同製品シリーズで初めて、カーボンニュートラルのオプションを選択できるようになり、すべての事業、製造サプライチェーン、製品のライフサイクル全体で2030年までにカーボンニュートラルを達成するというAppleの計画である、「Apple 2030」に向けた重要なマイルストーンとなるとしている。
新しいApple Watchラインナップは9月13日より注文受付を開始し、9月22日より販売を開始する。
Apple Watch SEは、引き続き低価格帯で、アクティビティの記録、高心拍数と低心拍数の通知、転倒検出、緊急SOS、衝突事故検出、watchOS 10を提供するとしている。
Apple Watchバンドには、耐久性に優れたファインウーブンというマイクロツイルを導入。この生地は、68パーセント使用済み再生素材で作られ、レザーに比べて炭素排出を大幅に削減しているとのことだ。なお、同社はApple Watchバンドを含むすべての新しいApple製品においてレザーの使用を廃止するとしている。
また、スポーツループは、82パーセント再生繊維を使用するように再設計され、すべての新しいApple Watchのスポーツループはカーボンニュートラル製品になったという。
同社は、NikeとHermèsとともに、より環境に配慮したバンドのコレクションにも取り組んだとのことだ。
Nikeスポーツバンドには32パーセント以上再生フルオロエラストマーを使用し、余剰バンドから作られるカラフルなフレーク状の素材がランダムな模様を作り出す仕様に。また、Nikeスポーツループのスペースダイパターンは、過去のシーズンの原糸を再利用しているという。
一方、Hermèsバンドの新しいコレクションには、生地と職人技における2つの新しいウーブンストラップが登場した。
Apple Watch Series 9は41mmと45mmのサイズで、スターライト、ミッドナイト、シルバー、(PRODUCT)RED、新色のピンクのアルミニウムケースと、ゴールド、シルバー、グラファイトのステンレススチールケースで提供するという。
なお、すべてのアルミニウムのApple Watch Series 9はカーボンニュートラル製品。
Apple Watch SEは40mmと44mmのアルミニウムケースで提供され、新しいスポーツループと組み合わせるとカーボンニュートラルになるとのこと。
Apple Watch Hermèsは、シルバーとスペースブラックのステンレススチールで提供するとしている。
Apple Watch Series 9の価格は59,800円(税込)から、Apple Watch SEの価格は34,800円(税込)から。
Apple Watchバンド、Apple Watch Nikeバンド、Apple Watch Hermèsバンドは、Apple Store オンラインとApple Storeアプリで9月13日より注文受付を開始し、9月22日から販売開始。
watchOS 10は、9月19日よりApple Watch Series 4以降を対象に提供を開始。利用にはiOS 17がインストールされたiPhone XS以降が必要。一部の機能は、国や地域またはデバイスによって利用できない場合があるとしている。