Amazonは、アジア太平洋地域の自然に根ざした解決策(※)に1,500万米ドルを投資すると発表した。

この資金は、2019年に設立された1億米ドルのRight Now Climate Fundから割り当てられるという。Right Now Climate Fundは、気候変動に対する強じん性や生物多様性の強化のため、自然環境の保全・再生プロジェクトを支援することを目的に設立されたとのことだ。

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Amazon、アジア太平洋地域における自然に根ざした解決策に1,500万米ドルを投資

今回の投資は、欧州での自然に根ざした解決策への9件のプロジェクトに続くもの。日本におけるプロジェクトも投資の対象となり、地域社会や環境への影響を基に選定されるとしている。

Amazonはまず、アジア太平洋地域に割り当てられた1,500万米ドルのうち合計300万米ドルを、インドにおける自然に根ざした解決策を支援するために投資。

インドでの最初のプロジェクトとして、Centre for Wildlife Studies(以下、CWS)と協力し、インド・西ガーツ山脈のコミュニティや自然保護活動を支援するという。

インドへの300万米ドルのうち、100万米ドルの基金を、CWSの「Wild Carbon」プログラム設立支援に投資するとのことだ。「Wild Carbon」プログラムは1万人の農業従事者を支援し、合計100万本の果樹や材木、薬木の植樹と維持管理を行うもの。

※ 森林、湿地、泥炭地、草原などの地域における炭素貯蔵量を増やすために行われる、保全、回復および土地管理の改善活動。自然に根ざした解決策により、野生生物の生息地を保全し、生物多様性を守り、水質を改善し、そして洪水リスクを軽減することで、自然界の保護にも貢献するとしている。