サントリーホールディングスは、北陸における物流効率化を目的に、サントリーグループの新しい配送拠点「石川金沢配送センター」を8月から稼働すると発表した。
人手不足やさらなる物量の増加など、物流を取り巻く環境の変化への対応は近年ますます重要となっており、同グループはこれまでも持続可能な物流の実現を目指し、労働負荷低減、環境負荷低減などに取り組んできた。
同センターの稼働に伴い、9か所あった北陸の倉庫が1か所に統合され、倉庫間で貨物を移動させる必要がなくなる。また同センターには自動倉庫システムが導入されており、庫内作業に必要な人員数が大幅に減少するとともに、荷受けの対応にシフトできるようになり荷受け可能時間が拡大することで、ドライバーの待機時間を減らすこともできるとのことだ。
輸配送網や倉庫の運用を効率化することで、従来と比較して、年間あたりドライバーの労働時間を約4,400時間、トラックの輸送距離を延べ約16万5,000キロメートル、CO2排出量を約150トン削減できる見込みであるとしている。
今回、センターの運営を担う若松梱包運輸倉庫と共に輸配送網の再構築や施設の設計を行い、2社が連携する取り組みとして国土交通省が定める物流総合効率化法の認定を取得。
今後もパートナー企業と連携を深め、物流企業やドライバーにとってより働きやすい環境をつくるとともに、自然環境に配慮した物流を推進していくとのことだ。