日総工産と三菱総合研究所(以下、MRI)は、人材マッチングサービス「JOBMINEs(ジョブマインズ)」を活用し、半導体製造分野をはじめとしたエンジニア人材の育成・供給を共同で推進すると発表した。
半導体産業の復活に向けた官民の取り組みが活発化する中、製造技術者などの「現場人材」の確保が急務となっている。同課題解決に向け、日総工産の製造派遣の経験とMRIが提供する「JOBMINEs」を活用し、半導体製造職務の可視化と、これに基づくリスキリングや人材マッチング手法の実証を進めてきたとのことだ。
具体的な共同推進の内容としては、人材の可視化、半導体製造人材の育成、半導体製造人材の供給の3つの項目が挙げられるという。
人材の可視化では、「JOBMINEs」を通じてエンジニアの経験の可視化や求人との合致度の算出などを行うほか、半導体製造人材の育成では、エンジニアの経験を診断し、診断結果に基づいた教育研修やカウンセリングを推進。半導体製造人材の供給では、エンジニアの経験を職務レベルで可視化し、各地の半導体製造現場の求人要件と照合し、企業に最適な人材を供給するとのことだ。
今後、日総工産は半導体産業育成に関する産官学の取り組みへの参画や人材育成モデルの高度化を推進し、MRIはHRサービスの提供に加え、研究・政策提言や人的資本経営の高度化に向けた調査・コンサルティングを推進するという。これらの取り組みをかけあわせ、成長産業におけるエンジニア領域の人材ミスマッチの解決に向けて両社で取り組む予定だとしている。