スズキは、自動車リサイクル法に基づき、2022年度(2022年4月~2023年3月)の特定再資源化等物品に関する再資源化等の実績を公表した。
特定再資源化等物品の詳細は(1)ASR:自動車シュレッダーダスト、(2)エアバッグ類、(3)フロン類となっている。
■再資源化等の実績
(1)ASR:自動車シュレッダーダスト
●ASRの引取総重量は52,262.0t、引き取った使用済み自動車は372,192台。
●再資源化率は実績値96.7%、法定基準値70%を上回った。
(2)エアバッグ類
●エアバッグ類の引取総個数は1,576,072個、引き取った使用済み自動車は342,659台。
●再資源化率は実績値95.4%、法定基準値85%を上た。
(3)フロン類
●フロン類の回収量は68,572.2kg、引き取った使用済み自動車は358,721台。
スズキは、自動車リサイクル法により自動車製造業者等に義務付けられている特定再資源化等物品について、利用者から預託を受けたリサイクル料金により適正処理・再資源化を推進し、その責務を果たしているという。
スズキが2022年度にリサイクル料金の資金管理法人から払い渡しを受けた預託金は37億円、再資源化等に要した費用の総額は35.6億円、収支は1.4億円の黒字となったとのことだ。
また、この収支黒字1.4億円から自動車リサイクル推進のために、公益財団法人自動車リサイクル高度化財団に1.2億円を拠出。このほか、同社で行なうリサイクル高度化事業「塗膜付き樹脂リサイクル材の製造工程および部品適用の課題解決」に0.2億円を拠出したという。
スズキは今後も、資源を有効活用する循環型社会に向けてリサイクル高度化事業を推進するとともに、中長期的にリサイクル料金全体の収支バランスが取れるよう取り組んでいくとのことだ。