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ペットの歯周病予防や口腔内環境改善が健康寿命の延伸に アース製薬らが「MA-T™」技術を用いた共同研究を開始

アース製薬は、国立大学法人大阪大学(以下、大阪大学)、アニコム損害保険(以下、アニコム損保)およびアニコム先進医療研究所(以下、アニコム先進医療)と、「MA-T™(Matching Transformation System®)の技術を利用した要時生成型亜塩素酸イオン®水溶液」を用いた共同研究を行うことに合意したと発表した。

共同研究は、ペットの歯周病予防や口腔内環境改善をはじめとする健康維持・増進を目的としており、アース製薬の役割はMA-Tに関する情報提供および研究用の製剤供給となっている。

MA-T™とは、亜塩素酸イオンから必要時に、必要量の活性種(水性ラジカル)を生成させ、流行性ウイルスをはじめとするウイルスの不活化、種々の菌(細菌)の除菌を可能にするものだという。

また感染制御分野だけでなく、医療・新薬開発分野、農業・林業分野、エネルギー分野など、幅広く応用が期待されている技術とのことだ。

■MA-T™をペットの口腔内ケアに応用することで期待される効果

既に人の口腔内ケアにおいてMA-T™含有ジェルの効果が確認されているが、MA-T™製剤をペットの口腔内ケアに応用することで、口腔内環境の改善はもとより、歯周病予防、延いては歯周病と強く関連のある多くの疾患の発症予防等についても期待されているという。

アニコム損保の分析によると、歯周病に罹患している犬は、健康な犬に比べると、翌年全ての傷病の罹患率が1.4倍になることが判明しており、「歯周病は万病のもと」であるということが統計的にも明らかになっていると考えられている。

出典:アニコム損害保険
犬全品種(0~18歳の犬)を対象に、基準日前後の保険金支払い状況から推計

■共同研究の概要

同共同研究では、以下のような研究内容を想定。

ペットの口腔内細菌叢のデータ収集と歯周病との関連性の解明およびMA-T™を利用した予防・治療方法の開発
●正常なペットと歯周病等の口腔内疾患のあるペットの細菌叢の違いの検証
●口腔内疾患を有するペットへのMA-T™利用による口腔内細菌叢の正常化に与える影響
●口腔内疾患の予防および治療方法の確立

また、ペットの口腔内ケアがその他疾患(全身の症状含む)へ与える影響についても分析していくという。

同社らは、同共同研究を通じて、ペットの歯周病予防や口腔内環境改善を行うことで、ペットの健康寿命の延伸を目指していくとのことだ。

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