東芝デジタルソリューションズとイスラエルのClassiq Technologies(以下、Classiq)は、ゲート型量子コンピューティングに関する技術提携に合意したと発表した。

同技術提携により、東芝デジタルソリューションズは、Classiqのプラットフォーム上で作成したソフトウェアを用いて量子AIなどの技術検証を行うという。その結果に基づいて、エネルギー、社会インフラ、スマートマニュファクチャリング、さらにはカーボンニュートラル、サーキュラーエコノミー等の分野において、ゲート型量子コンピューティングによるさまざまな課題解決のユースケースを探索するとのことだ。

東芝デジタルソリューションズは、量子暗号通信や従来型コンピューターでイジングマシンを疑似的に実現する量子インスパイア―ド最適化ソリューションなどの量子技術を提供している。また、AI技術についても、東芝アナリティクスAIをはじめとする多種多様なAI技術と開発実績を有し、さまざまなインダストリアル分野へ適用してきたという。

一方、Classiqは、初心者から熟練者まで、量子回路の生成、解析、実行を迅速に行うことを可能にする、ユーザーフレンドリーなゲート型量子コンピューティングソフトウェアプラットフォームを提供している。

両社は今回の技術提携をもとに、ゲート型量子コンピューティングのインダストリアル分野への実用化を推進し、新たな価値を創造していくとしている。