リクルートは、6月9日、鳥取県倉吉市との間で地域活性化に向けた地域定着と雇用促進に関する連携協定を締結し、連携を開始することになったと発表した。

同社は日本全国の多くの地域において雇用機会の創出を実現することを目指し、2020年2月に宮崎県川南町と同協定を締結して以降、複数の地方自治体などと同様の連携を推進している。

『Airワーク 採用管理』の提供を通じた自治体および機関との協定締結は同件が14例目の案件となり、鳥取県内では初めての案件となるとのことだ。

1.背景と目的

地方圏において、「人口減少」は深刻な課題。「人口減少」の要因は、継続的な「社会減」(転入者の減少、進学・就職などによる転出)による都市部への「人口流出」であり、「人口流出」には「良質な雇用機会の不足」が大きく影響しているという。

地域内の魅力的な求人情報を発信することは、地域内での雇用を促進し、人口減少問題の解消に寄与、ひいては地域の活性化への貢献が可能であると考えているとのことだ。

地域や中小企業においては、採用業務のデジタル化がまだまだ進んでいないという現状も鑑み、同社が提供する業務・経営支援サービスである「Air ビジネスツールズ」、および人材ソリューションのノウハウを活用することで、採用業務のデジタル化を進め、移住促進と地域定着、域内事業者の雇用促進により、倉吉市の地域活性化に貢献していきたいと考えているとしている。

リクルート、鳥取県倉吉市と包括連携協定を締結 「Airワーク 採用管理」で地元企業の採用ホームページを立ち上げ、雇用促進・地域活性へ

2.実施内容

同社は、0円でカンタンに求人募集ができる採用管理サービス『Airワーク 採用管理』の提供を通じて倉吉市内の事業者の採用ホームページ作成をサポートし、地域内の仕事の可視化と求人募集情報の発信力の強化に努めるとしている。

また、同社の提供するサービスなどを事業者に紹介・提案することで、採用活動を支援するとしている。

倉吉市は、市内の事業者を対象にした「採用力向上セミナー」を開催するとともに、同社への事業者の紹介を通じて採用力向上を支援。

こうした双方の連携を通して、地域における仕事情報をさらに充実させることで、雇用促進と地域活性化を目指していくとしている。

3.これまでに協定締結した自治体・機関一覧

これまでに協定締結した自治体・機関一覧