UnsplashSolen Feyissaが撮影した写真

2023年4月21日、Googleは、自身の研究開発組織であるGoogle ResearchのBrainチームと、Alphabet傘下のAI開発企業であるDeepMindの統合を発表した。新たに「Google DeepMind」となり、AI開発をさらに加速させる。

2つの組織の過去10年間の実績を合わせると、AlphaGo、Transformers、word2vec、WaveNet、AlphaFold、sequence to sequence(Seq2Seq)、蒸留、深層強化学習、オープンソースのライブラリであるTensorFlowやJAXなど、多岐にわたる。2つの組織を統合することで、AIを「安全かつ責任を持って構築する」という。

Google DeepMindのCEOとして、DeepMindのCEOを努めたデミス・ハサビス氏が就任。また、グーグルのAI開発を主導してきたジェフ・ディーン氏は、GoogleのチーフサイエンティストとしてGoogle CEOであるスンダー・ピチャイ氏の直属となり、さらにGoogle DeepMindとGoogle Researchのチーフサイエンティストに就任する。

Googleは2023年3月に対話型AI「Bard」を一般公開したが、Microsoftが投資しているOpenAIが発表している「ChatGPT」に話題性で一歩遅れをとっている。今回の組織再編で、GoogleがさらにAI開発に注力する姿勢を見せ、生成系AIの開発レースは更に激しさを増すと思われる。