日本郵政および日本郵便は、日本郵政グループの中期経営計画「JPビジョン2025」で掲げる利用者と地域を支える「共創プラットフォーム」の実現を目指しているという。
その一環として、今回、モノの循環の仕組みをつくる環境ベンチャーであるECOMMITと共創して、郵便局にECOMMITの不要品回収ステーション「PASSTO」を設置し、衣類などを対象とした不要品回収を行い、日本郵便がECOMMITの拠点へ配送することで、リサイクル・リユースする取り組みを開始すると発表した。
同取り組みは、これからの日本郵政グループの変革を目指す組織「JP未来戦略ラボ」の新サービスとして、日本郵政グループ以外の企業などと共創し、郵便局の価値向上を目指すもの。
今回は、「不要品をごみとして処分するのはもったいない」との利用客の声を踏まえ、身近に存在する郵便局が、手間だから・面倒だからとの理由で廃棄されてしまう衣類などの減少に向け、利用客や地域企業の協力のもと循環型モデルの形成に挑戦するもの。
地球の未来を考え、環境負荷を低減するエコなライフスタイルを応援し、利用客のエコアクションの一助となることを目指しているという。
1.取り組み概要
対象となる郵便局に回収ステーション「PASSTO」を設置し、対象となる不要品を回収。回収した不要品は、ECOMMITによりリユース品として再流通させるほか、衣類に関しては関連企業を通じてリサイクル。
実施状況を踏まえ、「PASSTO」の設置郵便局を順次拡大していく予定であり、全国の郵便局をハブにした循環型モデルの形成を目指すとのことだ。
2.サービス開始日
2023年4月20日
3.対象郵便局
●渋谷郵便局(東京都渋谷区):平日 9:00~21:00、土・日・休日 9:00~18:00
●流山郵便局(千葉県流山市):平日 9:00~19:00、土 9:00~15:00(※ 日曜・休日は営業なし)
4.回収ステーション「PASSTO」の概要
「PASSTO」は、持ち込まれた不要品を回収し、ECOMMITが選別・再流通を担うサービス。「PASSTO」を短縮した造語で、「次の人に渡す、未来に渡す」を意味しており、人々の暮らしに一番身近な資源循環の入り口となることで、人々がより気軽に資源循環へ参加できる場を創出することにより、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現を目指すとのことだ。
【回収可能なもの】
衣類、帽子、ベルト、バッグ
【回収できないもの】
・肌着、靴下、水着、着物、ユニフォーム、学校制服、靴類、上履き、スリッパ
・破れ、シミ、過度な毛玉のある服
・ゆうパックで配送できないものなど