ブロックチェーンなどの技術を使ったDApps・ITサービス開発・コンサルティングなどを行うトライデントアーツでは、2019年1月28日、アーティストとファンがダイレクトにつながれるプラットフォーム「RIGHTS～ぬくもるデジタルマーケット　届け、わたし～」(分散型アプリケーション・DApps)デモ版をリリースすると発表した。

RIGHTSの主な機能・サービスは以下のとおり。

  1. TRINITY CARD

    2. アーティストは自分の「画像・音声・動画・手書きサイン」を、唯一無二の代替え不可能な資産「デジタルアセット」へ変換できる

  2. CHAT ON AIR

    3. アーティストは過去のライブ映像・プロモーションビデオなどの動画コンテンツを活用し、バーチャルライブ空間を構築可能。ファンは有料・無料のアイテムを利用し、アーティストを支援できる。

  3. INSIGHTS

    4. アプリ内でのファインの行動データを分析・可視化

  4. CROWDFUNDING

    5. アーティストやファンが資金調達をしたりイベントを企画・実施したりすることが可能（※2019年夏サービス開始予定）

「RIGHTS」は、数少ない日本初・世界市場向けのブロックチェーンユースケースとのこと。2018年の実証実験後にテスト運用へと移り、2019年春には、正式版をサービスローンチすると語っている。またトライデントアーツでは、以下のようなサービスのロードマップを示している。

■Road Map

◇2019年春　：アーティスト市場向けサービスローンチ
◇2019年夏　：クラウドファンディング機能実装予定
◇2019年冬　：キャラクター市場向けサービスローンチ
◇2020年以降：生活市場向けサービスローンチ、デジタルアセットの
　　　　　　　二次流通サービス・AR／VRとの融合サービス・AIによる
　　　　　　　コミュニティ分析サービス等の開始を計画

アーティストが作品や手書きサインを、唯一無二の資産にできる

アーティストは自分の「画像・音声・動画・手書きサイン」を利用し、「RIGHTS」プラットフォーム上で、簡単・手軽に代替え不可能なデジタルアセット（「TRINITY CARD」）を発行できる。

TRINITY CARDは、ブロックチェーン上にシリアル番号・所有権が刻み込まれた唯一無二（Non-fungible-token型）のデジタルアセット（※特許出願中）だ。

RIGHTではブロックチェーン技術により、発行・取引・管理されるすべての画像・音声・映像の所有制を保証。

アーティストはTRINITY CARDを利用するこで作品やサインなどの偽造・不正流通を防止し、安心・安全に流通販売できる。

一方ファンはTRINITY CARDにより、好きなアーティストが自分のために自作してくれた世界で1つの宝物を手に入れ、安心・安全に保有し続けることが可能とのことだ。

バーチャル応援上映空間が、アーティストとファンをつなげる

アーティストは、過去のライブ映像・プロモーションビデオといった動画コンテンツを用いて、ダイレクトチャット・有料スタンプなどのダイレクトコミュニケーションでファンとつながることができる。

ライブ配信サービスのように時間や場所を縛られることなく、PCやスマートフォンがあれば手軽にコンテンツ提供を行うことが可能だ。

一方、ファンは臨場感あふれるバーチャルライブ空間で大好きなアーティストの映像を視聴しつつ、あわせてチャットや「無料・有料スタンプ（プレゼント・エフェクト効果etc）」を使い、アーティストを支援することもできる。

これまでファンは離れた場所で行われるライブやチェキ会などに参加できず、機会損失を受けることがあった。RIGHTであれば、場所や時間などに縛られず手軽かつグローバルにアーティストを支援できるというわけだ。

アプリ内でのファンの行動データを分析・可視化

RIGHTでは、プラットフォーム上でのファンのアプリ内行動データ（活動量・成長率など）を分析・可視化。アーティストはこれによってファンの活動の状況を感じられるため、日々の活動の原動力とすることができる。

この機能は、自他アーティストのファン状況のリサーチや営業活動のための支援ツールとしての活用も考えられるということだ。

ファンにとっては、RIGHTによって応援するアーティストの成長率を確かに感じられるようになるだけでなく、国内外や規模を問わず、新たなアーティストを発見する場としての活用も期待される。

アーティストやファンに資金調達の場を提供

アーティスト自身がグッズ制作を行ったり、ファンが好きなアーティストのライブを自分の町へ誘致するなどの企画を実現したりするための資金調達の場としても、RIGHTは活用できるようになるという。（2019年夏サービス開始予定）このサービスにおいて、中間業者は介在しない。

アーティスト独自のポイントを発行

アーティストは、ファンの「忠誠心」に応じたデジタルポイントを発行することも可能。ファンはこのポイントを利用して、アーティスト開催のイベントへ特権的にアクセスする権利をえたり、プラットフォーム上でデジタルコンテンツを買ったりすることができる。

img:@Press