ゼネラルリサーチは、2019年1月9日(水)~2019年1月15日(火)「転職に関する意識調査」を全国の20~60代男女1,375名を対象にインターネット調査を実施し、その結果を発表した。

同社によると、年間を通じてみた企業の採用ニーズが高まる時期は、3~4月/9~10月であるという。この時期は、年度の切り替えに伴う退職者の後任補充や新規事業の開始があり、新卒の入社前に中途採用を完了させたいというニーズが高まる背景があるとのことだ。

このことから同社は、求職者にとって1月~2月は転職準備期間としてさまざまな動きがあると推察した。同調査は、現求職者の志望業界や転職のきっかけ等、「求職者の最新の傾向」について調査したものである。

同調査の結果は、以下のとおりだ。

  1. 転職のきっかけ

全世代での転職経者は約6割。その割合は年々増加傾向にあるという。

同社はその背景として、「終身雇用制度」の崩壊、転職経験の少ない世代の引退と、景気の緩やかな回復による求人数の増加、働き方改革により自分らしく働ける環境を求めることの促進などが挙げられるとした。

転職となるきっかけの調査では、「給料面」37.1%が最も多く、次いで「人間関係の悪化」18.0%、「新しいことにチャレンジする機会を求めて」-15.9%。

20代~30代で最も多い理由は「給料面で」37.5%、40代~50代で最も多い理由は「給料面で」-35.6%、60代以上では「給料面で」24.8%との結果となり、世代別で若干の割合の違いはあるものの、全世代で給料面をきっかけに転職をするということが判明したとのことである。

  1. 情報収集手段

情報収集の手段では「インターネットの求人媒体」が半数を超える64.5%という結果となり、「職安」29.6%、「知り合いからの紹介」25.2%と、続く結果となった。

  1. 業界選び/未経験の業界、職種を選択した背景

希望する業界で最も多かったものは「サービス」、次いで「IT・メディア」、「電機・精密」となった。

また、「希望の業界、職種、職場に決まっても、今後も転職をすると思いますか?」という問いに対し「わからない」という回答が6割を超える結果となり、同社は先の読めない景気の不透明さがうかがえるとの見解を示した。

同社は、終身雇用の崩壊、働き方改革、外国人による労働者の確保など、労働における社会情勢は目まぐるしく変わり、我々の働き方もそれに合わせてさまざまな変化が必要とされてきたと述べる。

そのような変化を背景として、世代による転職や働き方における意識の違いがあるのはむしろ当然であるとの見解を示した。同社は、今後も転職に関して、求職者の動向を調査していく方針だ。

<参照元>
転職に関する意識調査・無料調査レポート

GENERAL RESEARCH