3月28日、ドイツのロケットベンチャー企業Isar AerospaceがシリーズCラウンドで1億6500万ドル(約220億円)を調達したことを発表しました。同社によると、この調達額は2023年の宇宙技術業界においては最大規模だといいます。

出資したのは、7-Industries Holding、Bayern Kapital、Earlybird Venture Capital、HV Capital、Lakestar、Lombard Odier Investment Managers、Porsche SE、UVC Partners、Vsquared Venturesなどの国際的な投資会社です。

Isar Aerospaceの最高財務責任者であるデービット・カオネータ氏は、「厳しい世界的な市場環境の中、投資家の強い要望と会社の着実な進歩を土台に、2021年7月のシリーズBと比較して評価額を上げ、今回の資金調達ラウンドを完了できたことに感激しています」と述べています。

Isar Aerospaceは開発中の小型ロケット「Spectrum」を2023年後半に打ち上げることを目指し、エンジンの試験や射場のインフラ整備を進めているところだといいます。

Spectrumロケットの打ち上げ時のイメージ Credit : Isar Aerospace

今回シリーズCで調達した資金はSpectrumの初打ち上げに向けた開発に加え、新しい取り組みや製品の開発への投資、垂直統合、ロケットの製造コストを大幅に削減する自動化生産能力の向上などに充てる考えです。

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参考

Space company Isar Aerospace secures Series C Funding Round of USD 165m to meet global demand for access to space