コネヒトは、働く女性を対象に「年収の壁についてのアンケート」を実施し、結果を公表した。
■約7割が家事育児負担を理由に就業調整
現在扶養内で働いている女性のうち、今後も扶養内で働きたいと答えた割合は64.7%となった。
扶養内で働きたい理由を聞くと、「税金や社会保険料を払わなくていいから」が70.9%でトップ。次いで「時間や体力など負担のかからない働き方をしたい」が68.5%、「家族と家事育児分担をするのが難しいから」が65.5%という結果に。
同社は調査の結果から、年収の壁を意識して働き損にならないようにしているのと同時に、家事育児分担に課題があることが推測できるとしている。
以下、回答者から寄せられたコメントの一部を紹介。
「中途半端に働きすぎると損、損しない働き方をすると家庭との両立が難しくなる。家計は苦しいけれど年収100万円以下の扶養内で働きたい」(30歳女性、末子2歳、パート・アルバイト)
「子どもが小さく、なるべく一緒にいてあげたいという気持ちが大きいが、仕事にもやりがいを感じている。しかし夫の仕事がどうしても遅くなるため、私が保育園の迎えや体調不良の対応を担わないといけない。それを考えるとやはり今は扶養内で働くことがベスト」(30代女性、末子2歳、パート・アルバイト)
「産後に体調を崩し、扶養内で働くようになった。夫は在宅勤務もたまにあるが仕事量が多く、親族も遠くに住んでいるため、私がたいてい全てこなさなくてはいけない。お金は確かに欲しいが、扶養外で働くとなるとキャパオーバー」(40代女性、末子2歳、パート・アルバイト)
同調査では扶養内で働き続けたい理由として約7割が「負担のかからない働き方をしたいから」「家族と家事育児分担をするのが難しいから」と回答しており、同社は、パートナーの長時間労働によって家事育児負担が女性側に偏り、仮にもっと働いて家計収入を増やしたくても実現できない現状が見えてきたとしている。
■調査概要
調査期間:2023年3月11日〜3月12日
有効回答数:1,553件
調査方法:インターネット調査
調査対象:コネヒト社サービス利用者
調査機関:コネヒト株式会社
※本調査は小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計値は必ずしも100%とならない場合があります。
<参考>
コネヒト『年収の壁についてのアンケート』