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マイナビは、現在正社員として働いており、2022年に転職した20〜50代の男女1,500名を対象に、転職者の傾向や変化を調査した『転職動向調査2023年版』を発表した。
■2022年の正社員の転職率は7.6%で2016年以降最も高い水準に
2022年の20~50代正社員の転職率は7.6%で、前回の7.0%から上昇した。2016年以降で最も高い水準となり、転職活動が積極的に行われていたことがうかがえる。男女別でみると、特に20~40代男性は、過去7年間で最も高い転職率となった。
■転職理由と入社の決め手は、ともに「給与」がトップ
転職活動を始めた理由は、「給与が低かった」が12.5%、「職場の人間関係が悪かった」が9.3%、「仕事内容に不満があった」が6.6%という結果に。
上位項目は2019年以降同様だが、「給与が低かった」は2021年から2.7pt増加。物価上昇により現状の給与への不満が高まったことが要因として考えられるとのことだ。
入社を決めた理由は、「給与が良い」が15.4%で最も高く、次いで「休日や残業時間が適正範囲内で生活にゆとりができる」が9.8%、「希望の勤務地である」が9.2%となった。
2021年までは「勤務地」「休日・残業」などの勤務環境がより強い決め手となっていたが、それよりも生活に必要な収入が優先されるようになったことがわかった。
■転職で年収が上がった人は39.5%。2019年以降増加傾向
転職後の年収について、年収が上がった割合は全体のうち39.5%で、2019年以降増加している。性年代別では男性20代・30代が約半数の割合で上がっており、職種別では「クリエイター・エンジニア職」で増加した割合が高くなった。
■自身の経験・希望職種において、今後必要になるスキルがわかっている人はリスキリングに積極的
今後リスキリングが必要になりそうな職種を聞いたところ、「管理・事務」が25.1%で最も高く、次いで「医療・福祉」が21.0%、「営業」が18.7%となった。
また、実際に「管理・事務」職種を経験または希望している人が今後必要になりそうな能力は、「情報セキュリティ能力」が26.0%。次いで「ビジネス課題設定・解説する能力」が24.5%、「ビッグデータの分析・処理能力」が21.4%と続いた。
自身の経験・希望職種で必要になると答えた能力で、実際にリスキリングを行ったものを聞くと、「ブロックチェーンを扱う能力」が最も多く73.0%、その他の能力においても約半数がリスキリングを行ったと回答した。
また「今後行いたいと思っている」人も多く、経験がある人・今後行いたい人合わせて8割以上がリスキリングに前向きな姿勢を見せている。経験・希望職種について必要になりそうな能力がわかっている人は、リスキリングに積極的であることが明らかとなった。
【調査概要】
調査期間:2022年12月16日~20日
調査方法:インターネット調査
調査対象:正社員として働いている20~50代の男女のうち、2022年に転職した人
有効回答数:1,500名(男性20代305名、男性30代350名、男性40代228名、男性50代113名、女性20代219名、女性30代121名、女性40代105名、女性50代59名)
<参考>
マイナビ『転職動向調査2023年版』