味の素とディー・エヌ・エー(以下、DeNA)、DeNA川崎ブレイブサンダース(以下、川崎ブレイブサンダース)、DeNAライフサイエンス(以下、DLS)は、社会課題を解決するための、食とスポーツ、ヘルスケアの領域における新事業やSDGsの取組を共同で創出することを目的に、基本合意書を締結したことを発表した。

味の素とDeNAグループは、2021年12月より川崎ブレイブサンダースが推進するSDGsプロジェクト「&ONE」(アンドワン)のオフィシャルパートナーに味の素が就任したことをきっかけに、地域の健康課題解決に向けた取組を協働によって推進していたが、今回の合意によりさらに活動の幅を広げるという。

今後、味の素が持つ、食品、スポーツニュートリション、ヘルスケア各事業における製品や栄養コンテンツ、DeNAグループのスポーツ事業、エンターテインメント領域の知見といった両者の経営資源を補完的に活用するとしている。

そして食とスポーツ、ヘルスケア領域を横断した、健康増進、コミュニティ創出・まちづくり・地域活性化等に関わる社会課題解決型の新事業モデルの創出やそれを通じたSDGsとビジネスの両立に共同で取り組んでいくとのことだ。

■基本合意概要

(1)スポーツイベント等と連動したSDGs・未病改善
川崎ブレイブサンダースが推進するSDGsのプロジェクト「&ONE」(アンドワン)に味の素㈱が協力。KBTの試合等のイベントで食とスポーツを楽しみながら健康・未病改善への関心を喚起すべく、KBT選手が登場する栄養啓発等を展開する。

(2)糖尿病・認知機能低下の予防について意識するためのきっかけ作り
スポーツを含む地域のイベントと連携した、生活習慣の把握や糖尿病リスク診断、認知機能のテスト等の実施により、これらの予防について意識するためのきっかけを作ることで健康寿命延伸に取り組む。また、高齢者と若者をeスポーツでつなぐ場を作る。

(3)ヘルスケアの知見を活かした健康への関心喚起
味の素の疾病リスク検査「アミノインデックス®」とDLSの遺伝子検査「MYCODE」の顧客基盤やデータ分析を活用しながら、検査の前にまず健康への関心を高めてもらう取組を共同検討。